芦田愛菜が「新CM女王」になれた意外な理由 「誰がファンか分からないタレントが強い」

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 名立たる子役で、その後も輝きを維持できたケースは少ないが、この子にかぎっては、さらに輝きを増している。芦田愛菜(18)。ついにはCM女王の栄冠を手にしたが、好感度が高まり続ける理由はどこに?

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 なにしろ、単独で初の年間1位である。16社起用の川口春奈、本田翼を抑え、17社起用で堂々の女王。

 振り返れば、愛菜ちゃんは子役のころから別格だった。撮影したことがあるカメラマンによれば、

「彼女が7歳のとき、映画公開のイベントで撮影したのですが、立ち居振る舞いはこの道何十年の女優以上。12月の寒い夜でしたが、寒いなかでの撮影であることを、表情や体の動きに微塵も見せず、どこからどのタイミングでシャッターを切っても、浮かべている表情が完璧なので、少ないカットで済みました」

 ベテラン女優を撮るより、はるかに労力がかからなかったという。とはいえ、ある芸能記者は述懐する。

「子供から大人に移行するにあたり、心配な時期もありました。芸能界の人気者には、美人だ、キャラがすごく面白い、といった個性が必要ですが、愛菜ちゃんはそうした方向性がハッキリせず、とりわけ美人でもないので、5年後に残っているだろうかと危惧しましたが、中学受験で慶應中等部に進み、その後は賢さで残れた感があります。事務所もキャラクターを押し付けず、自然に任せたのだと思います。ポテンシャルが高い子ですから」

「校内の評判はすこぶるいい」

 慶應女子高校の3年生になった彼女の賢さを確認しておこう。芸能レポーターの松本佳子さんが説く。

「医学部への内部進学が可能な学力がありながら、女優業と両立させるために他学部に進学するらしい。読書が大好きで、子供のときから1日1冊読み、いまもあらゆる分野を熟読するとか。中学からはマンドリン部での活動も休まずに頑張り、学業もサボらず努力し、校内の評判はすこぶるいい。“すごいね、あの子”と言われる存在だそうです」

 各方面でこうも能力が高ければ、CMスポンサー向けに自己プロデュースするのもたやすいだろう。広告業界に詳しいネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、

「企業にとって芦田愛菜さんは、スキャンダルがなく、学歴もあり、安心できる存在です。広告代理店はタレントを紹介する際、クライアント企業から“絶対大丈夫?”と必ず聞かれますが、自信をもって“はい”と言えるのが愛菜さんです」

 と言う。

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