岸田総理、「国民の責任」発言で「何で言ってねえことで批判されなきゃいけねえんだ」 取り沙汰される内閣改造の可能性は

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“何で言ってねえことで批判されなきゃいけねえんだ”

 防衛増税を突如発表し、世論だけでなく自民党内からも反発を受けた岸田文雄総理。そんな中、「12月26日に内閣改造」との情報が永田町関係者の間で流れたというが、その真偽は――。

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 防衛増税を巡っては、12月13日の会見で茂木敏充幹事長が、党役員会で総理が増税について「今を生きる国民が自らの責任として対応すべきもの」と発言したと紹介し、炎上。猛烈な批判を浴びた。実際の発言は「国民」ではなく「我々」だったのだが、

「岸田総理は“何で言ってねえことで批判されなきゃいけねえんだ”と茂木さんに激怒していました」(政治ジャーナリストの青山和弘氏)

 当の茂木氏は総理の怒りもどこ吹く風で、年明けからの反転攻勢に向け、「秘策」を画策している。

「“パンツ委員長”こと高木毅国対委員長の交代です」

 と、政治部デスク。おさらいをしておくと「パンツ委員長」の呼び名の由来は、本誌(「週刊新潮」)に報じられた、かつて一般女性のパンツを盗んだという「パンツ泥棒疑惑」である。

「飲み仲間として親しかった茂木さんと高木さんですが、国会まわしの稚拙さに茂木さんもいよいよ堪忍袋の緒が切れ、外そうとしているようです。後継候補として複数人の名前が取り沙汰されています」(同)

総理側近に内閣改造について聞くと…

 ところで、12月中旬には、永田町関係者の間で「12月26日に内閣改造」という情報が駆け巡った。

 総理側近は、

「総理からそういう考えは聞いていません」

 とお茶を濁すも、

「内閣改造はなくても閣僚交代の可能性はある」

 とは政府関係者の談。

「秋葉賢也復興相は通常国会で野党から追及され火だるまになるのは必至です。火種は取り除いておきたいのが総理の本音でしょう。さらに、谷公一国家公安委員長の体調を憂慮する声が官邸内で聞かれます。今月8日、定例会議中に体調不良を訴え、病院に緊急搬送されましたが、今年の秋に比べると急に頭髪が抜け落ちて、今は帽子などを被っている。職務を遂行できるのか不安の声が上がっているのです」(同)

 なお、閣僚ではないものの、麻生派に所属する薗浦健太郎衆院議員は政治資金パーティーの収入の処理を巡って東京地検特捜部の聴取を受け、議員辞職が避けられない見通しである。

 こんな状況にもかかわらず、麻生太郎副総裁は忘年会で増税問題について「収まるところに収まっただろ」と満足げに話していたというのだが――。

 岸田・麻生・茂木の「三頭政治」に崩壊の予兆といったところか。12月21日発売の「週刊新潮」では、孤立を深める総理の姿と麻生・茂木の「二頭」の動き、さらには未だ存在感を示している森喜朗元総理の発言等、動乱に揺れる政界について詳報する。

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