小渕優子氏が“女性初の総理”候補に急浮上 総理は幹事長の交代を検討

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“ジジ殺し”

 茂木氏の“後ろ盾”の麻生氏も、総理の意向に理解を示しつつあるという。

「以前は茂木幹事長の悪評を聞かされても多少は擁護していた麻生が、最近はダンマリ気味。それで“更迭もやむなし”との判断に傾きつつあるとみられている。しかも、小渕は立民など野党を支持する連合の芳野友子会長(56)を麻生に紹介し、会食の場を設けるなどの配慮も忘れていない。当の麻生も“あの女性二人は酒が強いな”とご満悦。小渕の“ジジ殺し”ぶりに磨きがかかってきたんです」

 前出の関係者も指摘する。

「11月の会食では“萩生田幹事長、小渕官房長官”という構想や、麻生さんが推す鈴木俊一財務相(69)を幹事長に抜てきする“萩生田官房長官、小渕政調会長”との案も示されています」

 2014年、本誌(「週刊新潮」)は経産相だった小渕氏の公職選挙法違反疑惑を報じた。それらを受けて「議員として、政治家としての説明責任を果たしていきたい」と大臣の職を辞した小渕氏だが、その後も地元関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開けて証拠隠滅を図っていたことが明るみに。明言したはずの説明責任は、いまも全うされないままにある。

 先の政治部デスクが言う。

「青木と森という重鎮が背後におり、さらに麻生の覚えもめでたいという事実は政治的に大きい。小渕が要職に就けば、小池百合子東京都知事(70)や、高市早苗経済安保担当相(61)を出し抜く形で初の女性総理に近づくことになる」

 総理に登りつめた父の“気遣い”DNAは健在――。

週刊新潮 2022年12月15日号掲載

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