井上尚弥がファイトマネーを公開しない理由は? 4団体を統一すれば「5億円が見えてくる」

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〈12月13日に東京・有明アリーナで行われるボクシングの世界バンタム級4団体統一戦。井上尚弥(29)のファイトマネーは2億円を大きく超えるもようだ〉

 と報じたのは、11月18日付の日経電子版。この記事のせいで“2億円超”という数字がファンの間で流布しているのだが、

「実際の金額は、もう一つ上の大台、つまり3億円を優に超えているんです」

 と、井上が所属する大橋ジムの関係者がささやく。

 尚弥自身の過去最高を更新したのはもちろんのこと、この関係者によると、

「軽量級の史上最高額ではないでしょうか」

 とのことだ。ちなみに、

「国内史上最大のイベントとの呼び声が高い、1994年の辰吉丈一郎と薬師寺保栄のタイトルマッチが二人合わせて3億円でした」

 関係者が続けるには、

「まだまだ天井は見えません。4団体を統一したらスーパーバンタム級に階級を上げる。その後は4億円、5億円が見えてきます」

空き巣を警戒

 なんとも景気のいい話の背景には、試合中継が“地上波”から、より金払いのいい“有料動画配信”にシフトしたことが影響している。今回も地上波による中継は無く、映像配信サービス「dTV」と「ひかりTV」で生配信される。

 それにしても、なぜ井上側はファイトマネーを公開しないのか。“3億円”と報じられれば試合を見ようとするファンも増え、ボクシングを志す子供たちや多くのボクシングファンに夢を与えると思うのだが。

「そうしたいのはやまやまなんですけど、今年6月のあの事件がいまだに尾を引いていまして……」

 ノニト・ドネアとの3団体統一戦当日、もぬけの殻となった尚弥の家に空き巣が侵入し、宝飾品やブランドバッグなどが盗まれた一件である。

「犯人は捕まっておらず、家人もいまだ怖がっている。夏のアメリカ合宿で、出発や滞在を公表することなく、帰国後に“実は行ってました”と明かしたのも、空き巣を警戒したためでした」

 4団体統一の偉業達成と同時に、一刻も早い犯人逮捕を祈りたい。

週刊新潮 2022年12月15日号掲載

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