長野と松田、巨人の“ナゾ補強”の真意とは ムードメーカーとして期待?

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 ともに11月15日に入団会見した元広島の長野久義(37)と元ソフトバンク・松田宣浩(39)。巨人ファンの中には「なぜ全盛期を過ぎたベテランを…」と嘆く声も多いのではないか。

「山口オーナーは常々“若手育成に力を注ぐ”と言ってるくせに、これじゃまるっきり逆じゃないか」

 そんな声も聞こえてきそうだ。

 長野も松田も今さらレギュラーは難しく、代打要員だろう。が、ともに右打ち。そもそも右の代打には中島宏之(40)がいる。

 しかし、この二人の獲得にはメリットもあるという。

「巨人は二人を戦力と考えてませんから、若手育成の邪魔にはなりませんよ」

 とスポーツ紙巨人担当記者が説明する。

罪滅ぼしの意味で受け入れ

 まず長野。丸佳浩が巨人にFA移籍した際の人的補償で広島が獲得した。巨人が“いずれ戻す”と密約を交わしたとのうわさもあるが、

「むしろ世代交代を進めたい広島が、長野を持て余した。減額制限を超える契約を提示、つまり事実上の戦力外宣告をしたのですが、実際に戦力外にすると球団のイメージが悪くなる。そこで巨人に“引き取ってくれ”と持ち掛けたのです」

 巨人も渡りに船だった。

「当時、長野をプロテクト枠から外していたことでファンの不興を買った。そのため、罪滅ぼしの意味で受け入れを決めました」

 しかも、

「長野は坂本と仲良し。醜聞が露見して意気消沈している彼の話し相手になれば、という狙いもある」

 なるほど、長野本人が打てなくても、坂本が復活してくれれば儲けモノだ。

 一方の松田も似たりよったりの扱いである。

「ソフトバンクで戦力外になり、不憫に思った王会長が巨人にねじ込んだとささやかれています。明るい性格なので、巨人もムードメーカーとしてよどんだ空気の一新を期待しています」

週刊新潮 2022年11月24日号掲載

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