じぇじぇじぇ!? 「のん」主演で「警視庁公安部」が企画したドラマ、制作費1800万円でも大コケの理由

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3分の壁

 Web用の動画制作も手掛ける、フリーの映像ディレクターが解説する。

「動画は合計30分で、きちんとした役者も使って計1800万円ですから、まあ、妥当な金額と言えるでしょう。特に業者にぼったくられてるとは思えません」

 その一方で、

「計30分というのは、よっぽど興味のある人しか見ない尺ですよ。業界では、『3分の壁』といって、ネット動画、とくに行政や公共団体などがつくるPR動画は、スタートから3分以上視聴させるのが相当難しく、それ以上視聴させるには相当工夫が必要なんです。今の若い人は、3分より短いかもしれない。しかも、分割となると、前編でかなりの『謎』を置くなどして、次も見たくなるような展開にしないと厳しい。でも、警視庁公安部が啓発のために作っていることが視聴者にわかっているので、筋書はなんとなく想像がついてしまうから、それも難しい。本当にたくさんの人に見てもらいたいなら、もっと他のやり方があったかもしれません」

 では、例えばどういうことが考えられるのか。

「最も効果がありそうなのは、有名YouTuberとのコラボですね。彼らには何百万というフォロワーがいますから、今回のような大コケは起こりにくいでしょう。たぶん1800万円もかからないと思います。いずれにしても、長尺で、かつ、分割というのは、ちょっと時代錯誤すぎると言わざるを得ません」

 諜報は得意でも、広報は苦手だったか――。

デイリー新潮編集部

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