火曜21時に引っ越した「科捜研の女」 意外なライバルに苦しめられて早くも窮地に

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引っ越し先の不幸

「その上、画面が全体的に暗く、陰鬱な感じがしてしまいます。とはいえ、原因はそれだけはありません。火曜21時への引っ越しは失敗だったと見ています」

「科捜研」の火曜21時には、強豪がひしめいている。

「11月15日の放送をコア視聴率で上から並べてみると、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ)が5・2%、『マツコの知らない世界』(TBS)が4・6%、『ニュースウォッチ9』(NHK総合)が1・8%、『所JAPAN』(フジテレビ/関西テレビ制作)が1・6%、『科捜研』は1・5%とブービー。最下位が『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)の0・9%です」

 やはり、裏番組が強すぎたのか?

「興味深いのが『鑑定団』との戦いです。世帯視聴率で見ると、『科捜研』の8・4%に対し『鑑定団』は7・1%と、なかなか健闘しているのです。『科捜研』の主力視聴者層であるF3層(50歳以上の女性)では、『科捜研』の9・7%に対し『鑑定団』は7・8%。M3層(50歳以上の男性)では、『科捜研』の6・3%に対し『鑑定団』は7・1%と完全に食い合っているのです」

 まさにいい勝負だ。

「50歳以上の視聴者層といえば、生活スタイルが保守的と言われています。長年の視聴習慣もそう簡単には変えようとしません。ドラマでは最長寿の『科捜研』ですが、『鑑定団』はそれよりも古い1994年のスタートで、テレ東の看板番組のひとつです。『科捜研』にとっては、引っ越し先にとんでもない厄介者がいたということでしょう」

 テレ朝は他局の番組を分析しなかったのだろうか。

「調査不足と言われても仕方がないでしょう。『科捜研』の分析捜査は緻密になりましたが、編成の調査能力はそれほどでもなかったということですね」

 今後、「科捜研」はどうなるのか。

「さすがに世帯で8%を割ると打ち切りも視野に入れてくるかもしれません。今期で終わりというわけではないでしょうが、テレ朝と制作の東映が話し合いを持つはずですよ」

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