「#本田翼の演技」がトレンド入り…なぜ本田翼は演技下手だと言われ続けるのか?

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本田翼が下手なのは演技ではなくコミュニケーション 演技力より飾らない素顔を武器にすべき転換期?

 受けの演技、という言葉もあるが、相手がいてこそ進む演技の世界。でもコミュ障気味の本田さんにとっては、最も苦痛な時間ではないか。だから、ある程度パターンを決めて負担なくこなそうとしているように見えてしまう。

 ドラマを見ていると、棒読みというよりはリアクションを先に決めている印象だ。喜怒哀楽の違いはあれど、彼女の表情や口調のパターンはほぼ同じ。口を尖らせふてくされたり、半目でダルそうにしゃべる天才役とか、どこかマンガキャラっぽい役作りも目立つ。よく言われる、「目を細めて笑う顔がわざとらしい」というのも、彼女の中で「楽しい場面はこの表情」と、機械的に決めているのではないだろうか。そして批判が続くのは、そうした「こんなもんでいいでしょ」というやっつけ感がうっすら伝わってしまうからだと思う。

 演技力はともかく、コミュニケーション力はなさそうな本田さん。恋人と仲が深まるのは「自分の生活を理解してくれた時」だと語っていたこともある。自分のスタイルは変えず、一方的に相手に求めるのは傲慢に見えなくもない。とはいえ芸能人は、自己中心的でナンボ。それに令和はリアルさと個性の時代だ。欲望のまま本性をさらけ出せる人が富と人気を得ている。むしろ体育会系や陽キャへの当たりが強い昨今、コミュニケーション下手なインドア派という素顔を出し続ける方が、共感を集めるのではないか。

 好きでも得意でもないことを、無理にやっても結果は出ない。一番そうわかっているのは、彼女自身のように思う。批判を浴びながら辛そうに仕事をしていても、ファンは心配するばかりだ。事務所が気にするべきは主演作の数ではなく、彼女が輝く環境を見直すことなのだろう。取り急ぎ「ショムニ」で江角さんが言っていた、「周りが休んでいないからって無理するから体も心も壊れるんだよ」という言葉を伝えたい。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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