タッキー退社で「滝沢歌舞伎」はどうなる? 「Snow Man歌舞伎」に簡単に衣替えできないワケ

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「舞台の上で白塗り」という斬新な演出

 プロの演出家たちからの評価も高いという。

「歌舞伎という伝統芸能だけでなく、ジャニーズが得意とするダンスや歌、アクロバットや時代劇、上半身裸になって腹筋を鍛える姿勢で床に置かれた太鼓を叩くという『腹筋太鼓』など、あらゆるエンターテインメント・ショーをないまぜにした舞台。滝沢さんは、いかにして観客を飽きさせないか時代の流行りなどを取り入れながら演出をしている。例えば、舞台上で演者が白塗りする『生化粧』のもその一つ。普通は楽屋でやるものですが、それをあえて舞台上でやることで、ファンはずっと長く推しのタレントを見つめていられる上に、普段は見られない姿を堪能できるわけです」(前出・評論家)

 滝沢氏一人が16年もの歳月をかけて築き上げてきた舞台だからこそ、簡単に演出家をすげ替えるわけにもいかないというのだ。

「『Snow Man歌舞伎』に変えるならば、滝沢さん自身からの『すべて譲ります』という明確な権限移譲のメッセージが必須となる。でないと、ファンから“タッキーの作り上げたものをジャニーズと松竹が盗んだ”と袋叩きに遭いかねません」(同)

 滝沢氏の退所発表後、SNS上では、社長を継いで演出家デビューも果たす元V6の井ノ原快彦の名前をつけた「井ノ原歌舞伎」になるのではとの声も上がっていたが、井ノ原は「僕の名前はつけないと思います」と否定した。

「井ノ原さんも自分が出しゃばったら、炎上しかねないとよく分かっている。来年1月に行われる別の舞台 で、滝沢さんに代わって演出を務める東山紀之さんや堂本光一さんにしても、たとえこの先、滝沢歌舞伎の演出を任されることになっても、自分の名前をつけたがらないのでは」(同)

 18年に滝沢氏が表舞台から引退した時、ファンはクラウドファンディングを募り、産経新聞に「タッキーありがとう」という全面広告を出したほど熱心だ。下手に商売っ気を出してしまうと、総スカンを食らいかねないのである。

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