中日・京田陽太はやはりトレードか…交換相手に浮上したDeNA選手の実名

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内野陣を一新したい狙い

 日本シリーズが終わり、ストーブリーグに突入した今年のプロ野球。12月9日には、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる「現役ドラフト」の初開催を控えているほか、通常のトレードが進むと予想されている。10月に行われたドラフト会議による新戦力の獲得で“余剰戦力”が出てくるためだ。なかでも、中日は、ドラフトで5人の内野手を指名。5人中4人は二遊間を守る選手であり、内野陣の一新したい狙いが見える。それは、立浪和義監督の意向が強く反映されたものだった。【西尾典文/野球ライター】

 地元テレビ局のスポーツ記者が、中日の狙いについて、以下のように解説する。

「立浪監督は、昨年のドラフトでは就任が決まる前だったのですが、ドラゴンズが大学生の外野手を3人指名したことは想定外だったと話していました。このため、立浪監督は今シーズン終了後、頻繁にドラフト候補の視察を行っていました。ドラフト2位で指名した村松開人(明治大)も監督が直々に視察した選手の1人で、高く評価していたようです。それ以上に驚いた指名は、6位の田中幹也(亜細亜大)ですね。当初は予定になかったようなのですが、下位でも残っていたので、急遽指名したと言われています。よほど二遊間を何とかしたいという気持ちがよく表れていますよね」(地元テレビ局のスポーツ記者)

 田中は、今年の全日本大学野球選手権でチームを優勝に導き、自身もMVPを受賞した大学球界を代表するショート。ドラフト前には上位指名の噂もあった選手である。昨年夏に国指定の難病である潰瘍性大腸炎となり、大腸全摘出の手術を受けているが、見事に復帰した。難病を患ったことで指名順位が下がった理由と言われているが、守備と走塁は“天下一品”で、早くから一軍の戦力となる可能性も高い。

 ドラフトで若手内野手が一気に増えたことで、弾き出されそうな選手も当然出てくる。そのなかで、最も注目を集めているのは、京田陽太だ。

「戦う顔をしていない」

 ルーキーイヤーの2017年には新人王を獲得するなど、ショートのレギュラーとして定着してきたが、今年は開幕から打撃不振に陥り低迷。5月には試合中に二軍降格を告げられ、立浪監督の「戦う顔をしていない」というコメントも大きな話題となった。その後、一時は一軍復帰を果たすも、43試合の出場でわずかに22安打、打率.172と、プロ入り以来最低の成績でシーズンを終えている。

 苦境に追い込まれた京田に対してトレードの話が浮上しているというのだ。前出のスポーツ担当記者は、中日のチーム事情について説明する。

「中日はこのオフに桂依央利、A,マルティネス、山下斐紹という3人の捕手が退団しています。ドラフトでは4位で山浅龍之介(聖光学院)を指名しましたが、高卒捕手ですし、すぐに一軍戦力になるのは難しい。現状で捕手登録の選手は6人しかおらず、郡司裕也も他のポジションを守ることが多いです。正捕手の木下拓哉に何かあれば、捕手事情がかなり苦しくなります」

 そこで、京田を交換要員にして、トレードで捕手を獲得しようとする動きがあるという。

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