「イーロン・マスク」買収で“恩赦”続出騒動の内幕 Twitterはかつての「2ちゃんねる」と化すか?

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「時代に逆行する」唯一のSNS

 懸念されているのは、それによってTwitter内の言論空間が“荒廃化”する可能性だ。実際、アメリカの独立調査機関NCRIの調査では、買収完了直後からわずか12時間で“黒人への差別用語を含んだツイート”が6倍近くに跳ね上がったと報告。

 大半が「削除基準」が変わったかを試す“荒らし”目的と見られているが、日本のネット上でもマスク氏の買収によって、Twitterがかつての「2ちゃんねる」のように誹謗中傷もまかり通る“無法地帯”となることへの警鐘が鳴らされている。

 ITジャーナリストの三上洋氏の話。

「Twitter以外のSNSサイトは誹謗中傷やヘイト・差別表現が見受けられる投稿に対して、削除など規制を強める方向にシフトしています。法律面でもEU(欧州連合)などを中心に“問題投稿はプラットフォーム側が規制すべき”といった流れに向かっている。マスク氏も投稿を規制しないとは言っていませんが、これまでの発言から“法律に触れない分には規制の必要はない”といったスタンスと見られ、Twitterだけが時代に逆行している形です。当面、Twitter上の言論空間が荒れる可能性は大いにありますが、ビジネス面から見るとスポンサーや企業の意向は無視できず、いずれ他と足並みを揃え、Twitterも規制強化に動くと見る関係者は多い」

 “恩赦”で浮かれた人たちも、ガーシーのように再びアカウント凍結の憂き目に遭わないよう注意が必要か。

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