玉川徹氏不在で「モーニングショー」の視聴率はどうなった?ラーメンに“胡椒を入れるな”と言われて

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声なき層が本当の視聴者

「それは、普段『モーニングショー』を見ていない人たちの声が大半ではないでしょうか。いつも見ている視聴者の本音は、玉川ロスなのだと思います。テレビは所詮、タダで見られるエンターテインメントショーです。中でも『モーニングショー』は、プロレス的な要素が強かった。羽鳥慎一アナが率いるコメンテーターの正義の味方に対していたのが、ヒール役の玉川氏でした。プロレスは悪役がいてこそ面白くなります。彼がいなければ、エンターテインメントにならないのです」

“クリープを入れないコーヒーなんて”というCMもあったが、

「ラーメンに胡椒を、蕎麦にわさびや七味を入れるのを禁じられるようなものです。多くの視聴者は玉川氏の存在を自分好みのスパイスに置き換えて、羽鳥アナや番組スタッフの料理を楽しんでいた――それを視聴率は表しているのだと思います。つまり視聴率は、“声を上げない民”のほうが重要だということでしょう」

 サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)という言葉もある。

「テレビ業界を悩ませているのは、ネット民の意見がそのまま世論だとされてしまうことです。声なき民の意見はどれくらいあるか、なかなかわかりませんからね」

 玉川ロスを感じている視聴者はどうしたらいいのだろうか。

「『モーニングショー』のメインの視聴者層は50歳以上の報道を重視する人々ですから、芸能情報などにはあまり関心がない。となると同時間帯に彼らを受け入れる番組は、残念ながら見当たりません。日本テレビの『スッキリ』は若者コア路線ですし、TBSの『ラヴィット!』は報道を放棄、フジテレビ『めざまし8』のMCの谷原章介はたびたびトンチンカンな発言をしていますから信頼性に欠けます」

 玉川ロスを感じながら「モーニングショー」を見続けるしかないということか。

「気の抜けたサイダーを毎日飲まされているような気分でしょう。番組スタッフも玉川氏も、今後の取材で信用を取り返していくしかないと思います」

デイリー新潮編集部

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