年俸4年8億円、34歳「梶谷隆幸」は育成選手なのか 評論家が他球団への移籍を勧める根拠

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 2020年、外野手の梶谷隆幸(34)はFAを宣言してDeNAから巨人に移籍、「4年契約、推定総額8億円」と報じられた。そして今年10月23日、巨人は梶谷に自由契約を通知したと発表。スポーツ紙は「育成で再契約の見込み」と伝えた。この前代未聞の“人事”に、SNSが異論であふれかえったのは言うまでもない。

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 巨人が23日に自由契約を発表したのは11選手。その中には、通算打率2割4分7厘の外野手・立岡宗一郎(32)、通算24セーブ60ホールドの投手・中川皓太(28)、通算18勝24敗2ホールドの投手・高橋優貴(25)といった有名選手が含まれている。

 しかし、FAで獲得したような“大物選手”は梶谷だけと言っていい。最も年齢の若い投手・花田侑樹(19)と比較すれば、梶谷の「育成再契約」には誰もが疑問を持つはずだ。担当記者が言う。

「梶谷は通算12年の現役生活で、打率2割7分、安打904本、本塁打123本を記録しています。2015年にはファン投票でオールスターに選出。16年にはDeNAを球団初のクライマックスシリーズに導くなどチームの中核として活躍しました。一方の花田は、2021年にドラフト7位で入団したばかりの若手。3軍で6試合に登板し、0勝0敗、防御率1・29という成績です」

 実績に乏しい花田の育成再契約に異論がないのは当然だろう。一方、梶谷の場合は“アンチジャイアンツ”が怒っているだけでなく、球界関係者からも問題視する声が出ている。

「プロ野球選手会の森忠仁・事務局長(60)が、日刊ゲンダイの取材に『FA補強に備えたプロテクト外し』と批判しました(註)。FA権を行使して選手が国内の他球団に移籍すると、移籍元のチームは移籍先から補償として、金銭やプロテクトされた28人以外の選手を獲得できます。この人的補償には育成選手は含まれないため、巨人は梶谷の“流出”を阻止しようと、育成に“一時避難”させたのではないかと言われているのです」(同・記者)

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