玉川徹、過去にもデマを拡散…“被害者”らの怒りの声 ディレクターには「パワハラと思うくらい厳しい」

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根拠は「日経新聞に出ている」

 テレ朝きってのスターについた「玉にきず」。飛ぶ鳥を落とす勢いの彼にとっては初めての挫折、と思う方もいるかもしれないが、改めて彼のこれまでの発言の履歴を見れば、むしろよくここまで無事に勤め上げてきたものと思えるほど、問題発言のオンパレードである。

 例えば、だ。

 直近で言えば、国葬発言の3週間ほど前の9月5日、番組内で再生可能エネルギーに話題が及んだ際、

「原発の話をしたいんだけど、安全性なんて担保できない」

「(エネルギーは)自給しろってことですよ」

 と発言。周囲から、再生可能エネルギーで全部まかなうなんてできるわけがないと冷静な突っ込みが入るも、

「できます。ちゃんとためることができさえすれば安定する」

 となおも主張を曲げない玉川サン。で、その根拠は?と問われると、

「日経新聞に出ている」

 お茶の間の視聴者はみなずっこけたであろう。

 あるいは同じく今年の3月4日。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、

「戦争が続くと民間人の死者が桁違いに増えていく。戦力は圧倒的にロシアが上」

「勇敢に戦ってるけれども、どこかでウクライナが退く以外には市民の死者が増えていくのを止められない。死者が増えないようにすることも指導者の大きな責任」

 とおよそプーチンが聞いたら泣いて喜びそうな主張を展開。一方的に侵略されてこんな論理で戦いを放棄すれば、それこそ侵略者の思うつぼだ。現状、失地を回復しつつあるウクライナの健闘を一体、どのように考えているのか。

全体主義国家のような考え

 その玉川氏と「モーニングショー」の名をより認知させたのは、2年前からのコロナ禍であるが、昨年2月にもこんな発言をしている。

「(感染者を)なるべくゼロに持っていけば次の山は遠い。やっぱりゼロコロナを目指すべきだ」

 MCの羽鳥が「それは難しいと思いますけど」と至極真っ当な意見を述べると、

「難しいって言っちゃったらできない」

「もっと検査を拡大して無症状者を見つけて保護する」

 片っ端から検査をして感染者をあぶり出し、みな隔離せよと、権力が嫌いな割には、全体主義国家のような考えを開陳しているのだ。

 この2年間、一貫してコロナの恐怖をあおりまくってきた玉川氏だが、一昨年の12月、その点を問われると、

「あいつはあおるばかりで、そんなに大したことが起きなかったな、というなら、その方がいいと思っている」

 しかし、そんなあおりのせいで過剰な対策が進み、経済的な困窮から自殺者が増えているという指摘を受けると、

「その人たちがどういう理由で自殺したかもわからず、直接因果関係もわからない」

 と、反権力を標榜する「弱者の味方」とは到底思えない突き放し方をしているのである。

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