ついに“兄”を超えた「眞栄田郷敦」ブレイクの兆し 「真剣佑とは好対照」「千葉真一に学んだ役者道」……堅物“ゴードン”の下積み秘話

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 デビュー3年目ながら、役者としての評価が急上昇している眞栄田郷敦(22)。その人気はいまや兄の新田真剣佑(25)をも凌ぐ勢いだが、古くから彼を知る関係者は“映画やドラマに引っ張りだこ”の現状に納得の顔を見せるのだった。その理由とは――。

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 眞栄田郷敦にブレイクの兆しが見えている。女優の橋本環奈や山本舞香らとともに出演する映画「カラダ探し」は10月14日の公開からわずか3日間で興行収入2億円を突破。24日スタートの長澤まさみ主演のドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(フジテレビ系列)でも主要キャストのひとりを務めるなど、活躍の場を広げている。

 その背景を民放キー局のドラマ制作関係者がこう話す。

「いま最も注目されている若手俳優のひとりであるのは間違いありません。これまで兄の真剣佑の陰に隠れがちでしたが、最近は演者としての郷敦に関心を寄せるドラマ制作関係者が増えている。真剣佑が役に憑依するタイプの役者なら、郷敦は役柄をじっくり理解して演じるタイプ。どちらが良いというわけではありませんが、郷敦の演技には衒いがなく、自然体なところが現場での高い評価に繋がっています」

 別の民放キー局関係者はこう言う。

「真剣佑には“華”がありますが、真偽は別にしてガーシーの暴露攻撃の対象になるなど、すこし危うい面もある。一方の郷敦は、当のガーシー自身が“メチャメチャ評判いい。真面目や”と太鼓判を押したように、制作サイドとしてスキャンダルのリスクを考慮せずに起用できる安心感がある」

 実際、郷敦はデビュー以来、醜聞とは無縁で、その“お堅い”性格は昔から変わっていないという。

親元を離れて過ごした高校時代

 郷敦は、昨年8月に急逝した俳優・千葉真一(享年82)の次男に当たり、長兄が真剣佑だ。千葉は73年に女優の故・野際陽子と結婚し、長女で女優の真瀬樹里(47)をもうけるも94年に離婚。2年後に一般女性と再婚し、真剣佑と郷敦が誕生する。しかし15年に再び離婚すると、真剣佑の親権は千葉に、郷敦は母親が引き取ることになった。

 10代の頃の郷敦を知る千葉の後援会関係者が語る。

「再婚後、千葉さんは米ロサンゼルスに拠点を移したため、マッケンもゴードンもロス生まれです。離婚の数年前にゴードンは母親と一緒に帰国し、母の実家がある京都で生活していました。ゴードンの印象は一貫していて、幼いながらも“寡黙で思慮深い子供”というもの。一方のマッケンは才気溢れるオーラのようなものをまとっていましたが、昔から大人びていたのはゴードンのほうです」

 真剣佑と比べると一見「地味」に映る郷敦だったが、内面の成熟度といった点では「兄と弟が逆転しているようだった」という。

「ゴードンは“お母さんっ子”で母親をすごく大事にし、常に自分の行動が母親に迷惑を掛けないかと気にかけている風だった。京都の中学校で吹奏楽部に所属していたゴードンが、母親にみずから“行きたい”と言って進学したのが吹奏楽部の強豪校として知られる岡山県の高校だった。親元を離れての寮生活となりましたが、高校時代はサックスの練習などに明け暮れる日々だったと聞いています」(同)

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