藤井聡太五冠に竜王戦第1局で完勝 広瀬章人八段の実像に迫る
10月7日、藤井聡太五冠(20)の3連覇がかかる竜王戦七番勝負が、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で始まった。第1局は、久しぶりにタイトル戦に登場した広瀬章人八段(35)が完勝。対局前は「まさか自分が挑戦者になるとは思わなかった」とも語っていた広瀬はどのような人物なのか。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
早々に角を交換し、銀を中央に繰り出す「腰掛銀」の戦型。先手の広瀬が先に4筋の歩をついて仕掛け、53手目に「2五」に桂馬を跳ねる攻撃などで中盤も優勢に進めた。...