高市大臣が否定した「大陸8割」問題の真相

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結局はガセネタ

 予算と人員をかけた調査を行っても、国葬に対する賛成意見が増える可能性も低い。何しろ大手新聞社の世論調査では、最大で6割の“日本人”が国葬反対を示した。

 たとえ「大陸8割」が証明されたとしても、彼らが反対意見を撤回するとは思えない。ベテランの政治担当記者が言う。

「万が一、『大陸8割』が事実だとしたら、日本人による6割の反対意見がネット上に反映されていないという新しい問題も浮上します。世論調査で国葬に厳しい意見が多数を占めたという動かしがたい事実がある以上、そもそも『大陸8割』はあり得ない話と言わざるを得ません」

 結局のところ、ネット上ではよく見られるガセネタという結論が妥当だろう。

「高市氏が『大陸8割』の発言を否定した以上、ネットのガセネタにダマされたかどうかは今のところ断言できません。一方、小林県議は、ガセネタにダマされたと言っていいでしょう。政治家の“ネットリテラシー”が低いことは、これまでにも何度も指摘されてきました。新たな“失笑エピソード”が、また一つ加わった印象です」(前出の井上氏)

註:高市早苗氏「大陸という言葉、使わない」 三重県議のツイートを否定(毎日新聞電子版・10月7日)

デイリー新潮編集部

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