デーブ・スペクターが語る 太田光の「サンジャポ」統一教会“擁護”問題

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「サンデージャポン」(TBS)でMCを務める爆笑問題の太田光氏(57)が、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)を擁護するともとれる発言を繰り返し、専門家や視聴者から批判を集めている。10月3日放送の番組では、ついに出演者のデーブ・スペクター氏が「公平も白黒もない」と厳しい口調で断じ、大きな話題になった。なぜ炎上を繰り返しても太田氏は主張を崩さないのか、デーブ氏に聞いた。

プレッシャーが大きい

「難しい話題ですね」としながらも、デーブ氏はこう切り出した。

「僕は『サンジャポ』に20年前から出ていて、太田さんのことが大好きだし、彼の芸風もよく知っているつもりです。でも、だからこそ、なぜ統一教会の問題に対して間違った思い込みをしたままなのか、正直言って不思議でならないんですよ」

「サンジャポ」で統一教会の問題を取り上げることの難しさについては、こう推測する。

「月曜から金曜まで放送している帯番組なら、当日や前日の情報をもとにして、継続して議論が出来るでしょう。でも『サンジャポ』は、それがこの番組の贅沢なところでもあるんだけど、1週間分の色んなニュースを1時間半に詰め込んでやるしかない。以前はあまりやらなかったけど、最近はヘビーな話題を取り上げるようになって、太田さんも、生放送の短い時間の中で刺激的なことも言わないといけないってプレッシャーも大きいんだと思う」

 ネット上では〈バランスを欠いたMCだ〉という批判もあるが、

「『サンジャポ』は、爆笑問題の2人がMCということになっているけど、カンペを見て進行しているのは田中(裕二)さんだけ。太田さんは、他の出演者と議論しながらコメントする立場で、彼がどんな話題でも世間とはちょっと違う意見を上手いこと言ってくれるから『サンジャポ』が20年も続いているわけでしょう。『なるほど、よく言ってくれた』と、私は普段は大満足しているんですよ。でも、やはり統一教会の問題については勉強不足だと思う」

「擁護発言はまずい」と分かるはず

 2日放送の「サンジャポ」に出演した有田芳生氏は、翌日のTwitterで〈デーブは『マインドコントロールの恐怖』を書いたスティーブン・ハッサン(元信者)とも知り合いで、統一教会問題には、かねてから詳しいのです。〉と紹介。実は、デーブ氏と宗教の問題との関わりは長いのだ。

「もともとマインドコントロールやカルト宗教の問題に関心があって、30年以上前にアメリカの取り組みを紹介する本を日本に持ってきたこともあり、今も内外の関係者と連絡とってます。僕だって専門家じゃないけど、統一教会がどんな風に信者を勧誘して、家族を破壊したり、配偶者や子どもの人生を変えてしまうのかを勉強して知っている。現役信者も被害者だというのは太田さんの言う通りだけど、統一教会のシステムを知れば、教会擁護ととられる発言をするのはまずいって分かるはずなんですよ」

 さらに、テレビで統一教会問題を報じることについては、

「そもそも統一教会の問題は、専門家とそうでない人のギャップが大きすぎると思います。だって有田さんや紀藤(正樹)弁護士、鈴木エイトさんとか、それ以外のメディアに出ていない人でも、何十年もずっと統一教会の問題に取り組んできた専門家がいるんです。そんな人には、知識では絶対勝てない。それでもテレビに出てコメントする限りは、自分の力で勉強するか、それをしないなら、何も言わない方が良いと思いますよ」

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