「お前は風俗でもっと稼げ。月収200万円じゃ足りない。俺の元カノは500万は稼いでいた」婚活詐欺男が2つ目の事件で逮捕されるまで(4/4)

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

洗脳に近い状態か?

 婚活アプリで知り合った30代のBさんに結婚を前提に交際すると偽って、1週間もしないうちに約3500万円をむしり取るなどし、京都地検に詐欺罪で起訴された岡寛仁被告(34)。それ以前には銀座ホステスのAさん(36)から同様の手口で1億1500万円を詐取し、詐欺容疑などで逮捕され、起訴されている。Bさんに至っては、風俗で働かせるように仕向けるなどした実態も浮かび上がっている。最終回の今回は、岡被告の偽装工作が発覚し、逮捕されるまでの流れについてお伝えする。(全4回)

 ***

 これまでの経緯を簡単に振り返っておこう。

 2020年1月に岡被告と婚活アプリでマッチングし、出会ったその日から猛アプローチを受け、結婚を前提に“交際”し始めたBさん。1週間もしないうちに約3500万円を岡被告に渡し、勤務していた会社を辞め、3月には同棲用の新居に引っ越した。それと相前後し、「自分の彼女が寝取られてると興奮する。風俗嬢になってほしい」という岡被告からの提案を拒否できず、高級でハード目な風俗店に週5日前後、勤務することになった。

 風俗での売上金額の報告に始まり、金銭については厳しく岡被告の管理下に置かれた。PASMOに入金することすらも岡被告の許可を得なければならないほどだった。常識的にはBさんの行動も理解しづらいだろうが、前回の彼女の説明によれば、預金全額を抑えられている以上、他に選択肢はなかったという。洗脳に近い状態だったのだろうか。

次ページ:両親への挨拶後に豹変

前へ 1 2 3 4 次へ

[1/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。