美山加恋、加藤清史郎…「天才子役」たちの現在は? 舞台俳優への転身が多い理由は

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〈名優も子役と動物にはかなわない〉とはいうものの、いかに才能に恵まれた子どもでも成長は止められない。

 子役出身の女優といえば、芦田愛菜(18)が代表。3歳で芸能界入りし、2年後にはドラマに出演。9歳の時には映画「パシフィック・リム」でハリウッドデビューを果たしたシンデレラガールだ。高校3年生になったいまも、映画やドラマ、バラエティー、CMに引っ張りだこだが、ほかにも活躍を続ける元子役は少なくない。

「2011年に芦田とドラマ『マルモのおきて』で共演した、鈴木福(18)もその一人ですね」

 と言うのは芸能記者。

「最近は報道番組のコメンテーターも務めていますが、9月の舞台『きっとこれもリハーサル』が決まっています。葬式を巡る一家のドタバタコメディーで、突然“喪主の練習をしたい”と言い出して家族を振り回す母親の息子を演じます」

 鈴木の舞台出演は、5年前のミュージカル「ビッグ・フィッシュ」以来となる。

「音楽や歌、セリフや踊りが融合したミュージカルとは異なり、今回はセリフに音楽を用いないストレートプレイ。セリフと演技だけの舞台は初めてですが、本人は“少し緊張するけど、頑張ります”と意欲的です。来年には大学受験を控えており、この作品を子役のイメージから脱するステップにしたい意向だとか」

“黄金世代”メンバーは?

 7歳でドラマ「名前をなくした女神」に抜擢された谷花音(かのん)(18)は、芦田や鈴木と同級生。当時、彼らは子役の“黄金世代”と評された。

「今年6月にはアイドルグループ『嵐』の相葉雅紀(39)が教師役を務めた舞台『ようこそ、ミナト先生』で、教え子の高校生役を演じました。昨年にはアメリカに半年ほど語学留学するなど芸能界から離れていましたが、今後は女優活動に本腰を入れるとのこと」

 彼らに先駆けて「天才」と称された、美山加恋(かれん)(25)と加藤清史郎(21)も活躍中。

「美山は7歳にして、ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』で主演の草なぎ剛(48)との親子役に抜擢されました。健気な娘を好演して人気を集め、最近はチケットが入手困難なことで知られるロングラン舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演するほか、声優の顔も」

 一方、加藤が脚光を浴びたのは8歳の時だった。

「トヨタ自動車のCMで演じた“こども店長”で話題に。その後は1987年から続くロングランミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演しました。高校時代はイギリスに留学して英語と演劇を学び、最近はミュージカル『るろうに剣心 京都編』『BE MORE CHILL』に登場。歌はもちろん、激しい立ち回りやダンスを披露するなど、次世代を担う若手ミュージカル俳優と、期待と注目を集めています」

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