96歳で死去「エリザベス女王」に競馬ファンから追悼の声が絶えない理由
あのディープインパクトの曾祖母が
そんな偉大なる“umajo”だったエリザベス女王、“相馬眼”の持ち主でもあったようで、所有馬の多くが活躍を見せた。
「実際、イギリスのクラシック競走(日本でいう皐月賞やダービーに当たる大レース)を五つも勝っているのです。惜しくも英ダービーは獲れませんでしたが、それでも所有馬は2着にまで食い込みました。最後にG1を勝ったのは2013年。アスコットゴールドカップを、エスティメイトという馬が制しました」
ちなみに、現在世界最強の呼び声も高い、10戦負けなしのイギリスのバーイード号も、6代母がハイクレアという血統だ。ネット上にあるハイクレアの掲示板には、
「この馬を生産・所有したエリザベス女王の偉大さ」「天国ではハイクレアに再会できたでしょうか」「ご冥福をお祈りします」
といった声であふれている。
女王が愛でた名馬の子孫たちは、今日も世界中で走っている。
日本の競馬界ともかなり縁が深いそうで、
「日本の競馬界を変えたと言われる、あの無敗の三冠馬・ディープインパクトの曾祖母にあたるのが、彼女が所有し、G1を2勝したハイクレアという馬。ひ孫の日本での大活躍は、もちろん彼女の耳にも入っています。ディープが種牡馬になってからは、自身の所有する繁殖牝馬を日本に送り、ディープと交配させ、その仔はイギリス競馬で走っているのです」



