岸田政権の支持率急落で秘書官、番記者の間に不協和音 ぶら下がり取材で記者たちに嫌みを

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秘書官が嫌みを言いに

 総理の意向で設定されたぶら下がり取材も、後半は相も変わらず旧統一教会に関する質問ばかり。総理は律義に答え続けたものの、しびれを切らした秘書官が割って入り、ほどなく打ち切りを宣告したそうだ。

 先の政治部デスクが言う。

「ホンネでは、秘書官たちはぶら下がり取材に前向きじゃないんです。岸田総理の誕生日だった7月29日にも、番記者の求めに応じて設定されましたが、厳しい質問が相次ぐ一方、総理に祝意を伝えた記者は一人もいなかった。気遣いが足りないと言えばその通りでしょうが、その後、何人かの秘書官が“おめでとうございます、という一言くらいあっていいのでは”と、わざわざ記者たちに嫌みを言いに来たそうですよ」

 かねて“聞く力”を標榜してきた岸田総理。前任の菅義偉氏や安倍晋三氏に比べて取材に前向きなことで知られるが、周囲や側近たちの意識は正反対のようだ。

「回数ばかりが多くてもねぇ。総理は当意即妙のやりとりも得意じゃないようだし……」(先の党幹部)

 官邸に響く不協和音の解消も、急落する支持率のV字回復にも、不可欠なのは総理の“決める力”――。

週刊新潮 2022年9月8日号掲載

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