秋から後期高齢者の医療費が2倍に! 「かかりつけ医」が重要になる理由

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医療制度改革の狙い

 例えば、大病を発症した際は、

「『高度急性期(救命救急センターやICUで高度な治療を要する時期)』と『急性期』には大病院で集中的な専門治療を受け、『回復期』に入ったらリハビリ病棟や地域包括ケア病棟に移り、『慢性期』になったら介護施設や自宅に戻ってかかりつけ医に診てもらう。こうすることで、限りある医療リソースを有効活用する。一連の医療制度改革にはそうした狙いがあるのです」(同)

 10月から始まる「2割負担時代」。それは制度変更の“真意”を理解しつつ、その上で心身の健康とともに家計のバランスを維持することが求められる時代といえそうだ。

「75歳の壁」は、健康だけでなく懐(ふところ)にとっても大問題なのである。

内藤眞弓(ないとうまゆみ)
ファイナンシャルプランナー。1956年生まれ。日本女子大学卒業。大手生命保険会社に13年間勤務した後、ファイナンシャルプランナーとして独立。生命保険や医療保険の加入の仕方、見直しのアドバイスなどを行っている。『医療保険はすぐやめなさい』などの著書がある。

荻原博子(おぎわらひろこ)
経済ジャーナリスト。1954年生まれ。明治大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。家計経済のパイオニアとして活躍。報道番組、情報番組などに多数出演している。『医療保険なんていりません!』など著書多数。最新刊は『老後の心配はおやめなさい 親と自分の「生活戦略」』

週刊新潮 2022年9月1日号掲載

特別読物「秋から新制度で負担増! 高齢者優遇がなくなる 『医療費75歳の壁』の乗り越え方」より

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