「高橋治之元理事」逮捕で思い出す「シュランツ事件」 50年前の「札幌五輪」が商業化の“転換点”だった
8月17日、「電通スポーツ村のドン」と言われた東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事(78)が、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。贈賄側の大会スポンサーで紳士服大手のAOKIホールディングスは、高橋容疑者が代表を務める会社に計5100万円もの“コンサルタント料”を支払い、日本選手団が開会式などで着用する公式ウエアの採用やライセンスグッズの販売期間延長など、様々な要求を行っていたとみられている。事件の詳細が明らかになる中、現在のように「五輪とカネ」「商業五輪」の側面が色濃くなる前の札幌冬季五輪で起きた、「シュランツ事件」を思い出さずにはいられない。...