「安倍派」はどうなる? 「パンツ泥棒」騒動の高木毅国対委員長が最大派閥ナンバー2へ

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 故・安倍元総理が率いてきた自民党の最大派閥・「清和政策研究会」(略称・清和会)の次の事務総長に、高木毅・自民党国会対策委員長(66)が就任する見込みであることが、関係者への取材でわかった。8月25日(木)に開かれる派閥総会で正式に決まる予定だ。派閥の事務総長と言えば、一般的に派閥の実質ナンバー2であり、その派閥が総裁候補として推す人物ということになる。しかしこの決定に、はやくも疑問の声も上がっていて――。

なんで彼が

 政治部デスクが言う。

「安倍元総理が7月8日に銃弾に倒れこの世を去ってからも、清和会は新しい代表を決められず、塩谷立(72)、下村博文(68)両氏が会長代理を、そして西村康稔氏(59)が事務総長という現体制維持を貫いてきました」

 ところが、

「西村氏はかねて閥内での人気がなく、“なんで彼が事務総長なのか?”という声は多かった。そんな中、先の内閣改造で、経済産業大臣に任命されたため、派閥内から、“政府の要職についたのだから、派閥の事務総長は後進に譲るべし”との声があがりました。ところが、本人は意に介さず、一向に辞める気配を見せなかったのです」

 膠着状態が続く中、登場したのが、清和会の長老・森喜朗氏(85)だったという。

「会長代理の塩谷氏に、“次の事務総長は、高木で”との意向を伝えたようなのです。これで一気に事態が動き、高木氏が事務総長に就くことになったというわけです」

 高木氏と言えば、福井県出身の衆議院議員で、当選8回を誇り、過去には、復興大臣や衆議院の議院運営委員長を務め、現在は国会対策委員長という要職に就いている“重鎮”。こうした肩書だけを見れば、事務総長という役職もおかしくはない。

パンツ大臣が

 しかし、他派閥の自民党議員が言う。

「清和はよほど人材が不足しているとしか思えない。だって高木さんっていえば、“パンツ泥棒”でしょう。そんな人物を事務総長って、どういう了見なんでしょうか」

 パンツ泥棒――。そう、2015年に高木氏が復興大臣に就任した際、「週刊新潮」が、高木氏が一般女性の自宅に合い鍵を作って侵入し、下着を盗んでいた過去を報じたのだ。

 しかも一度ではなく、複数回に亘って行われたとも。さらに、当時表沙汰にならなかったのは、父親が地元敦賀市の市長を務めていたからという、衝撃的な内容だった。

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