【全文】生稲晃子氏、“統一教会関連施設”訪問のウラ側 萩生田政調会長は、教会のバーベキュー、クリスマス会にも参加か

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閣僚ら27名に統一教会との関係が

 とどのつまり、ご本人が仰るような「承知の上でお付き合いをしているというのではなくて」うんぬんの弁は、虚偽であったと考えるほかあるまい。

 目下、岸田総理はあたかも綱紀粛正を図るべく、議員個々においては教会との関係を自ら点検し、これを正直に申告するよう求める体裁をとっている。

「現状では新内閣の閣僚8名に加え、副大臣・政務官19名、計27名が教会のイベントに参加したり、祝電を送ったりしたなどという接点を認めています」(政治部記者)

 だが、ここにも欺瞞(ぎまん)や茶番の臭いが強く漂う。萩生田氏の例に見るように、仮に議員本人が真実を申告しなかったなら、はなから綱紀粛正も何もないからだ。

 とりわけ悪質なのが、経済再生担当相のポストに引き続きとどまった御年53の若手、山際大志郎氏である。

 山際氏は教団や関連団体との関係について“黙秘”を続け、しかし経済再生相の留任が決まるや一転、教会の友好団体に会費を支出し、団体主催のイベントで来賓としてあいさつしたことなどを認めたのだ。

「山際は総理の顔に泥を塗り、背任行為を働いたも同然。もともと親分の麻生さんは彼の留任を望まなかったのに、自民党神奈川県連で彼の後見役をつとめる甘利明さん(前幹事長)が官邸まで出向き、総理に続投を要請した。総理は甘利さんの顔を立てたつもりだった」(閣僚経験者)

 だとすれば、有力者への忖度(そんたく)が、教会色の払拭を阻んだことにもなるだろう。

「(教会の施設に)立ち寄らせていただきました」と回答

 さらに、看過できない事実がある。

 7月の参院選。東京選挙区では元おニャン子クラブのメンバー・生稲晃子氏が初当選を果たした。彼女の擁立工作を主導した萩生田氏は選挙中、生稲氏を伴って八王子市内の統一教会関連施設を訪ね、支援を要請していたというのである。

 生稲氏の事務所の回答。

「八王子での演説終了後、演説を聞いていた方から、“ここに来られなかった仲間が近くにいるので生稲さんのお話を直接聞かせてもらいたい”とのお話しがあり、スタッフが相談をして次の日程への移動の合間に(教会の施設に)立ち寄らせていただきました。その際に(演説の)現場にいらっしゃったご地元の萩生田先生に同行していただきました」

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