部下の水筒に体液などを混入した宮内庁“変態”職員 4月に上皇ご夫妻のお世話にあたっていた

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職員同士のパワハラ、不倫

 これまで週刊新潮では、皇宮警察による皇族方への陰口や職員同士のパワハラ、不倫が横行している実態について報じてきたが、その後何の処分も下されていない。また、宮内庁でも50代の課長補佐が女性部下の水筒に体液などを混入させるという不祥事が。皇室方をお支えするはずの二つの組織で、いま何が起きているのか――。

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「現在に至るまで問題行動の当事者らは何の処分も受けずに過ごしており、反対に“情報漏洩”の犯人探しが激しくなってきているところです」

 そう明かすのは警察庁のさる関係者。トップに就くキャリア組の松本裕之本部長はといえば、

「穏やかで人当たりはいいのですが、リーダーシップを発揮するタイプではなく、こうした“素行不良”の部下たちを束ねていけるのか、実に心許ない限りです」(同)

 というのも、

「1987年の警察庁入庁後、おもに警備畑を歩んできた松本さんは、12年暮れに警備局警備課長に就任しました。そのまま、14年4月に国賓で来日したオバマ大統領の警備を取り仕切るはずだったのですが、直前の2月中旬に突然、任務から外されて警備局付となってしまいました」(同)

職務中にインターネットで“いかがわしい画像”を閲覧

“謎の異動”には、以下の事情があったという。

「職務中にインターネットで、いかがわしい画像を閲覧していたのです。ちょうどその前年の秋、別のキャリア警察官が勤務時間中にネットで株取引を繰り返したとして懲戒処分を受けました。これを受けて庁内では、業務用パソコンの不適切使用がないか、大規模な調査が行われていたのです」

 松本氏はその後、内閣参事官や福島県警本部長、大阪府警副本部長を歴任し、昨年9月から現職に。表向きは“失地回復”とも映るのだが、不適切な過去について本人に尋ねると、

「人事異動に関することは私がお答えする立場にありませんが、性的嗜好を満たす動画を閲覧したという事実はありません」

 が、先の警察庁関係者は、

「大イベントの責任者がすげ替えられるとは、実質的に“クビに近い更迭”です」

 そう断じる。いきおい、皇室の方々の無事を願わずにはいられないのだ。

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