岸田「内閣改造」最大の火種、“ガーシー”がロックオン「木原誠二」と安倍派から総スカン「甘利明」

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甘利氏と安倍派の軋轢

 人事の刷新で旧統一教会と政治をめぐる問題にフタをしようと目論む岸田首相だが、その強引な手法がすでに党内にひずみを生んでもいる。

「自民党内で旧統一教会と繋がりが深いのは安倍派(清和会)所属の議員が大半を占め、今回の人事は実質、安倍派を“排除”する方向に進んでいる。そのため、安倍派議員からは“我々をスケープゴートにして批判をかわすつもりか”と怨嗟の声が上がり始めている」(同)

 その安倍派との軋轢を決定的な“亀裂”へと変化させかねないのが甘利前幹事長の動向という。甘利氏といえば、自身のメールマガジンで、安倍派について「誰一人、力もカリスマ性もない」とコキ下ろしたことで安倍派議員が猛反発。さらに安倍元首相の追悼演説を「甘利氏が行う」方針が発表されると与野党挙げて反対の声が上がり、方針撤回へと追い込まれた経緯がある。

「その甘利氏を一時、党4役のいずれかに起用する案が浮上したものの、岸田首相が引っ込めたとの話があります。“麻生派大幹部”の甘利氏を無碍にはできないが、幹事長まで務めた甘利氏に適したポストは容易に見つからない。甘利氏の処遇は対応を誤れば党を分裂させかねないため、岸田首相も頭を悩ませたとされる。状況を察知した甘利氏は7日に首相官邸を訪れた際、“子飼い”の山際大志郎・経済再生担当大臣の続投を要望。政権への影響力確保の道を残し、首相に“恩を売る”ことで自ら身を退いたとも伝えられます」(前出・デスク)

 改造後も難題山積――岸田首相の手腕が試される。

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