自民党「保守派」には本気で統一教会に共感している者がいる 創価学会との明らかな違い

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統一教会の勉強会

 今年7月25日には富山県の「チューリップテレビ」が、「【独自】富山市議が旧統一教会系幹部の勉強会を議会棟で複数回開催 “同性婚反対”教義に近い内容も」の記事を配信した。

《旧統一教会の幹部が富山市議会の自民党会派で繰り返し講演していたことがチューリップテレビの取材で分かりました。講演は議会棟で開催されていた上、同性婚反対など旧統一教会が主張する内容でした。旧統一教会と富山政界との近すぎる関係が改めて問われています》

 講演を依頼した自民党の市議は、チューリップテレビの取材に対し次のように答えた。

《「例えばサウナとか入浴施設にしてでもパートナーシップ制度か推進する地域、または法律でそれを認める地域だったら、いろんな問題が事件につながったり、マイナスの部分を(註:講師の実名)氏がはっきりと実例をもとに言われていたので、これは知っておくべきだな、別に反対していくことを推進していこうというのじゃなくて、そういう情報も知ってて正しい判断をしていこうということです」》

福田赳夫の孫は“炎上”

 有権者は日を追うごとに、統一教会と自民党との関係について関心を強めている。どうやら自民党は、火消しに必死なようだ。

 7月29日には、自民党総務会長の福田達夫(55)が記者会見で、統一教会からの「強い影響は一切ない」と否定し、「なんでこんなに騒いでいるのか正直分からない」と発言した。

 福田の祖父は福田赳夫。SNSでも福田の発言は話題となり、Twitterには《じゃあもう議員辞めなよ》、《国民をバカにするのもいい加減にしてほしい》、《ここまで開き直れるものかね》と厳しい意見が相次いだ。

「憲法改正に積極的で、伝統的な家族観を重視するなど、統一教会と自民党の政治的スタンスには多くの共通点があります。はっきり言って、自民党の国会議員で『創価学会の主張は正論だな』と思った人は皆無だと思いますが、統一教会については内心、『いいこと言っているよ』と共感を覚えている議員は相当な数にのぼるのです」(同・ベテラン政治記者)

 統一教会は霊感商法など様々な社会的問題を引きおこしてきた。にもかかわらず、その“思想”に共鳴して関係を持った自民党議員が一定数いたということだ。

「巷間、自民党の国会議員は、国政選挙における票目当てで統一教会に支援してもらったと言われています。しかしながら、それだけの関係ではありません。自民党の特に保守派と統一教会の思想的な近さは、もっと問題視されるべきでしょう」(同・ベテラン政治記者)

デイリー新潮編集部

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