投資トラブル「TKO木本」を“即切り” 業界から「いかにも松竹らしい」という声が出るワケ

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北野誠も謎のまま

「まず思い出すのは北野誠(63)。1993年、関西ローカルの深夜ラジオ番組『誠のサイキック青年団』(ABCラジオ)で、当時発売された山本リンダのヌード写真集を酷評した。それに激怒した山本が1億円の損害賠償を請求したため、北野が山本同席のもと、公開謝罪会見を開いたことで示談が成立。全国的に報じられた会見をきっかけに、北野は関東でも知名度が上がり、レギュラー番組を持つようになりました」

 その後も北野の活躍は続いたが、再びトラブルに。

「2009年春、同じラジオ番組で“不適切な発言”があったとして、松竹芸能は北野の無期限謹慎を発表し、全てのレギュラー番組を降板させました。北野は今も松竹芸能に所属していますが、未だに何があったのか話そうとはせず、真相は藪の中です」

 そして、オセロの中島知子(50)である。

「2011年の家賃滞納問題が発端となり、女性占い師による洗脳騒動に発展しました。彼女は当時、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)や『中井正広のブラックバラエティ(同)など人気番組のレギュラーを数多く抱えていましたが、松竹芸能は中島をフォローすることもなく、契約解除の通告でカタをつけてしまいました」

大昔から“逃げ恥”

 デイリー新潮は今月16日に配信した「中島知子が『お笑い向上委員会』登場 テレビマンが完全復活を予想する根拠」で、復活の兆しを見せている中島について報じた。出演した「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ)では、松竹芸能についても語っていた。

中島:会社にはヒモみたいな男しかおらん。男がまたしっかりしていないんですわ。芸人、マネージャーさんもね!

 具体的に名前まで挙げはじめ、さんまから「個人名を出すな!」と叱られたほどだ。

「そして、今回、問題が発覚したTKO木本の相方、木下隆行(50)の時も同様でした。2020年、よゐこ・濱口優の結婚パーティーの会費問題で後輩へのパワハラが発覚し、退所を申し込んだことになっています。しかし業界では、これも即切りと見る向きが少なくない。木下の場合は、母親まで売れっ子になり、松竹芸能に所属しセットで売り出していましたが、もちろん母の名も今は残っていません」

 さらに歴史は古いという。

「かつての松竹新喜劇の大看板で、“松竹の喜劇王”と呼ばれた藤山寛美(1929~1990)でさえ、1966年に自己破産したためにクビを通告されています。もちろん寛美がいなければお客が入らないため、松竹芸能は彼を呼び戻しました。松竹新喜劇は人気を復活させましたが、晩年は有力な座員を引き留められず、失意のうちに亡くなりました」

 80年代の漫才ブームの時もそうだったという。

「松竹芸能はそれまで道頓堀角座を中心に興行していましたが、若手の芸人が少なかったため、漫才ブームの時に吉本興業に客を持って行かれてしまいました。この時、松竹芸能が何をしたかといえば、3年の間、角座を閉鎖するという手に出たのです。まさに逃げ恥でした」

デイリー新潮編集部

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