統一教会が狙う“だまされやすい”職業は? 妹を洗脳から救出した男性が“壮絶な戦い”を明かす

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タレント活動復帰への反対声明

 ちょうどその頃、世間を騒然とさせたのが「合同結婚式」である。歌手の桜田淳子が参加したことで、奇妙な儀式はにわかにクローズアップされたのだった。

「桜田は、先に合同結婚式への出席を表明していた新体操の元五輪代表・山崎浩子さんの後を追うように、92年の6月末に信者であることをカミングアウト。式への参加を表明しました」

 とは、統一教会ウオッチャーである。

「お相手に選ばれたのは3歳年上の東伸行さん。当時、実家が経営する撚糸工場の専務で、互いに信仰歴は15年ほど。結婚後は実家のある福井県敦賀市に居を構えました。夫が継いだ会社が閉鎖されてからは、兵庫県西宮市の高級マンションへと移り、現在は都内に住んでいます」(同)

 この間、96年の教団行事出席を最後に、桜田は公の場に姿を見せてこなかったが、2013年5月には“脱会しない限り芸能活動はさせない”と復帰に反対していた育ての親であるサンミュージック会長が死去。彼女も通夜に駆け付けている。

「その半年後、彼女は銀座の博品館劇場で一夜限りの“復活”を遂げ、以降も度々舞台に立ってきました。ですが18年3月には、全国霊感商法対策弁護士連絡会が、タレント活動復帰への反対声明を出すに至っています」(同)

 盟友・森昌子が引退を表明した19年春には〈これからの人生も楽しんで〉とのコメントを発表。森にメールを送ったことも明かされたのだが、今なお信仰は解けないままである。

洗脳からの救出作戦

 一方、教団の欺瞞(ぎまん)を悟ることができたのは山崎浩子氏である。合同結婚式の相手は大手証券会社に勤める京大卒のエリートだったが、親族らによる懸命の活動が奏功し、93年4月には会見で「脱洗脳宣言」。当時、脱会に尽力した牧師は本誌(「週刊新潮」)にこう語っている。

〈合同結婚式翌年の3月、浩子さんが正式に入籍する直前、彼女がひとりになる『空白の時間』があることが分かった。そこでお姉さんが浩子さんを救出し、私は浩子さんに会うことになりました〉

〈再び私が浩子さんに会い、教祖と信者が性交渉する『血分け教』の無茶苦茶ぶりを説明すると、彼女は号泣。それでも浩子さんは『統一教会を辞めたら、私は殺されるのでしょうか』とおびえていました〉

 新婚早々、家族らによって連れ出された新婦に対し、新郎は捜索願を出す騒動に。それでも無事、脱会を果たしたのである。

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