「太陽にほえろ!」50周年 最も在任期間が長かった新任刑事は誰か?ファンも驚く7つの逸話

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 今月21日で伝説的な刑事ドラマ『太陽にほえろ!』の放送開始からちょうど50年になる。東京都新宿区矢追町の警視庁七曲警察署を舞台に、刑事たちの活躍を描く日本の刑事ドラマの代表作は今も視聴者の記憶に残る。

 最大の特徴は“新しい刑事の登場”と“殉職”だろう。捜査第一係長の“ボス”こと藤堂俊介係長(石原裕次郎)という主役はいるものの、新人や無名の俳優を次々とメインで起用、人間的に成長する姿を描き、その後“殉職”という形で番組を去っていくというパターンだった。

 そこで今回は七曲署に新しく赴任してきた刑事たちのトリビア的エピソードを紹介していきたい。

 まずはニックネームに関して。「第1話で七曲署に赴任してきた刑事は“マカロニ”だが、そのニックネームははじめ“坊や”だった」。当初、この名前には演じる萩原健一が反発していた。衣装合わせにやってきた萩原の“ノーネクタイで三つ揃いの背広姿”がまるでイタリア製西部劇の「マカロニ・ウェスタン」に出てくるような格好だったため、“マカロニ”というニックネームに決まったのである。

 次は「七曲署に新加入した刑事の下の名前は“ジュン”であることが多い」。これはマカロニの本名が早見淳だったことに始まる。以降、スタッフのちょっとした遊び心で役名を“ジュン”繋がりにすることにしたのだとか。2人目の“ジュン”はジーパン(松田優作)で“柴田純”、3人目のテキサス(勝野洋)が“三上順”、5人目のスニーカー(山下真司)が“五代潤”、そして最後のDJ(西山浩司)が太宰準という具合だ。

 注目したいのは4人目のボン(宮内淳)の役名が“田口良”である点だ。これはまだテキサスが存命していた関係で、苦肉の策としてボン役の宮内の芸名を“淳”と命名することにしたのである(本名は宮内博史)。

 またテキサスの三上の三には“3代目のジュン”、スニーカーの五代の五には“5代目のジュン”という意味が含まれている。実際にはスニーカーは4人目の“ジュン”だが、前述の理由でスタッフ的にはボンが4代目とされていたからだ。

 9番目の新刑事として登場したラガー(渡辺徹)は竹本淳二という名だが、マカロニの早見淳に次ぐ“2代目の淳”という意味が込められている。6番目の新刑事・ロッキーこと岩城創(木之元亮)の殉職後にやってきたボギー(世良公則)の名は春日部一。“ハジメ”という名前を踏襲した形だ。事故死した殿下=島公之(小野寺昭)の後任・ドックを演じたのは神田正輝だったが、その役名は“西條昭”でこちらは“アキラ”繋がりとなっている。

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