「ガーシー参院議員」逮捕の可能性はどれくらいあるのか?

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パパ活疑惑議員との違い

 となると、国会議員に当選しても帰国せず、本会議や委員会やその他もろもろに顔を出さないという前代未聞の議員が誕生することになりそうだ。

「ガーシー氏に投票した人はこれまでの国会議員の枠にはまらない活動を望んでいるでしょうから、そういったスタイルもあり得ると受け止めるのかなと思います。立花党首も会見で、”経済界、お金持ちや政治家の不正を暴くのがミッション。この国の悪い人を暴き続ける。それをドバイを拠点にやっていただきたい“と話していたようにね」

 と、政治部記者。

「パパ活疑惑が報じられた“岸田派のホープ”議員は、それまで国民に認知されるような仕事をほとんどしてこなかったこともあって大いに批判されているわけです。彼が田中角栄並みにとは言わないまでも、それなりにパパ活以外の活動をしていると有権者が受け止めていれば、一度くらいは小選挙区で勝ち抜いているはずでしね。その意味で言うと、ガーシー氏に求められる仕事をたとえドバイの地でも展開していくなら、これを受け入れる支持者もそれなりにいるようにも感じます」(同)

 このまま帰国しないまま参院議員の6年の任期を全うすることもあり得るのだろうか。

参考になるのは2020年の一件

「ガーシー氏の件は、かつて立花党首にかけられた嫌疑の処理の仕方が参考になるのかなと思いました」(先の社会部記者)

 2020年4月、NHKから国民を守る党の党首だった立花氏は、離党した区議を脅したり、NHKの受信契約者の情報を不正入手したりした件で、脅迫や不正競争防止法違反などの罪で東京地検に在宅起訴されている。

「警視庁の捜査1課はこの件で身柄を取る、つまり逮捕にかなり前向きでした。一方で検察は逮捕には積極的ではなく、結果として在宅起訴に落ち着きました。2019年の参院選で当選した後に辞職し、国会議員のバッジはつけていなかったものの、公党のトップを逮捕するというのはかなりインパクトがあることで慎重にならざるを得なかったようです」(同)

 これを踏まえるならば、ガーシー氏は議員のままでいるか、仮にバッジを外すとしても、国会に議席を持つ政党の幹部などに就いていた方が逮捕を避けられるということになる。

 もちろん組織的な犯罪に関与したとみなされれば国際指名手配もあり得るが……。ともあれ、ドバイからの活動報告は注目を集めることだろう。

デイリー新潮編集部

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