安倍元首相が銃撃され韓国政府はノーコメント “非礼”な対応を外国人記者も批判

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大統領、首相の反応は…

 韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は8日午後に、安倍晋三元首相の遺族の昭恵夫人に弔電を送った。「日本憲政史上最長期間を務めた首相であり、尊敬を受ける政治家を失った遺族と日本国民に哀悼と慰めの意を伝える」と述べ、「安倍元首相を亡くならせた銃撃事件は許されない犯罪行為だ」とし、深い悲しみと衝撃を表したと、韓国大統領府は伝えた。

 韓悳洙(ハン・ドクス)首相のコメントは、心がこもっていた。記者の取材に「北東アジアのために熱心に努力された方だった」と言葉を詰まらせ、2013年の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の思い出として「安倍元首相はそこで韓日関係をいかなる形でも改善しようという意志を持っていた」と回想し、「朴元大統領が基調演説する50分間は一番前の席に座り、演説と対談が終わるまで待って、朴元大統領と握手もして努力した姿が思い出される」と語った。

重村智計(しげむら・としみつ)
1945年生まれ。早稲田大学卒、毎日新聞社にてソウル特派員、ワシントン特派員、 論説委員を歴任。拓殖大学、早稲田大学教授を経て、現在、東京通信大学教授。早 稲田大学名誉教授。朝鮮報道と研究の第一人者で、日本の朝鮮半島報道を変えた。 著書に『外交敗北』(講談社)、『日朝韓、「虚言と幻想の帝国の解放」』(秀和 システム)、『絶望の文在寅、孤独の金正恩』(ワニブックPLUS)など多数。

デイリー新潮編集部

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