生稲晃子の応援になぜ石坂浩二が? あきれた「芸能事務所丸抱え」選挙

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 いつにも増して「元」タレントたちが顔をそろえた東京選挙区。中でも「新顔」のこの人は、なりふり構わぬ戦いを展開する。所属タレントが挙(こぞ)って応援する、芸能事務所丸抱えの選挙戦を送っているのだ。

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 自民党から出馬している元おニャン子クラブの生稲晃子(54)は、精力的に活動中。さる全国紙の政治部デスクによれば、

「安倍派が全面支援しています。党幹部が“丸川(珠代)は化粧ばっちりだが、生稲は化粧の乱れを気にせず演説していて気持ちがいいな”と語るなど、お偉方に受けがいい」

 投開票前の最後の休日となった3日の日曜日。生稲は渋谷駅のハチ公前で演説会を行った。岸田総理が登壇し、都選出の国会議員がズラリと並ぶ豪華な顔ぶれとなったのだが、中でも異彩を放ったのが、目玉として登場した石坂浩二。酷暑の中、81歳の老俳優がマイクを握り、「生稲さんに是非、皆さんのお力添えを頂戴したい」とエールを送った。

 その後、司会の都議会議員が、「皆さん、写真タイムです」と二人にガッツポーズさせ、その姿がスポーツ紙やネットメディアの記事に躍ったのである。

藤真利子も…

 しかし、生稲の応援になぜ「黄門様」が?

「実は、二人は同じ『プロダクション尾木』の所属なんですよ」

 と取材した政治ジャーナリストが言う。

「それもあって、少しでも後輩の助けになれば、ということなのでしょうが、ただ、裏には“事務所の意向”も感じるんですよね」

 どういうことか。

「この選挙で、生稲さんは他にも事務所のタレントに支援してもらっています。公示前、党本部で行われた23区の総決起大会では女優の藤真利子さん、また、小金井市で行われた集会では、おニャン子時代の仲間の城之内早苗さんも応援に駆け付けたんですが、二人ともやはり『尾木』の所属ですからね」

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