「クレイジージャーニー」に続くか 復活が望まれる“やらせ”で消えたバラエティ番組は?

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BPOより松本人志!?

 冒頭で紹介した電子版の記事は、復活報道にMCの松本人志が反応したことを伝えたものだ。

《松本は「【クレイジージャーニー】が復活することになりました!」と報告し、「10月から新たな気持ちでやらせでいきます。あ。やらせていただきます」。放送終了の原因となった演出問題をネタにしながら、番組への意欲をつづった》

 民放キー局で、バラエティ番組の制作に携わるスタッフは、「率直に言って、驚きました」と言う。

「打ち切りとなり、BPO審議で“やらせ”が認められたにもかかわらず復活したという番組は、これまでにないと思います。異例の展開に、テレビ業界では誰もが拍手喝采しています。『BPOより松本さんの影響力のほうが強い』ことを再認識しました」

 そもそもTBSは、21年5月に特番を放送する際、番組の公式サイトに「お知らせ」という文書を掲載し、視聴者に理解を求めていた。一部をご紹介しよう。

《レギュラー放送終了後、視聴者の皆様から番組再開を希望する声や番組および出演者へのエールを多数いただきました。番組としては、制作体制や情報共有の在り方など番組に内在した問題点を洗い出し、抜本的な見直しと議論を重ねました》

視聴率も期待

 再開を求める視聴者の声は強く、もう二度と“やらせ”は行いませんから、どうか放送再開を許してください──平たく言えば、TBSはこんなことを伝えたいのだろう。

「松本さんが復活を熱望していたという事実も無視できません。レギュラーの中で好きな番組に挙げたこともあります。TBS側も『松本さん、設楽さん、小池さんに申し訳ない』という気持ちが強かったのだと思います。何とかして復活させなければ、と再開を模索していたのでしょう」(同・スタッフ)

 ビデオリサーチの関東地区、世帯、リアルタイムの視聴率調査で、21年5月の特番は7・8%だったという。

「放送されたのは水曜の午後9時からでした。テレビ局にとって重要な時間帯で、『7・8%は物足りない』という声もありました。ただ、やらせ問題で批判が殺到し、打ち切られた番組の数字としては、合格点でしょう。おまけに、コア視聴率が高かったと聞いています」(同・スタッフ)

 根強いファンが依然として多く、コア視聴率が取れる。ならば広告費も稼げる、というポイントでも、「クレイジージャーニー」は再評価されたようだ。

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