NHK党、参政党は「議席を獲得してもおかしくない」 ガーシーが国会議員になってしまう?

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“よろしく頼むで”

 ガーシーこと東谷義和氏は、元会社経営者で、若手芸能人のタニマチ的存在だった。この2月、YouTubeチャンネルを開設し、城田優や綾野剛など、これまで面倒を見てきた芸能人のスキャンダルを暴露し、その後も攻撃を続けている。

 なぜかこの選挙にも立候補を表明し、「芸能界改革」を訴えながら、現在住むドバイから選挙活動を続けているが、

「活動といっても、同党のスタッフが拡声器でガーシーの演説を流すといったもの。その中身も“投票用紙に『ガーシー』と記入してな。よろしく頼むで”“当選しなければ、(芸能界の闇の)暴露は、サロンで公開させていただきます”といった、60秒ほどのものです」

 自らのオンラインサロンの宣伝をして、議席も獲得となれば、これほど楽な話はないのである。

 拓殖大学政経学部の丹羽文生教授(政治学)は言う。

「両党とも突飛な主張も見られますが、それなりの支持者がいる。SNSを使った選挙活動に長けていて、とりわけ若年層に浸透しています。従来の常識からすれば信じがたいですが、議席を得てもおかしくないほど支持を広げているのは、紛れもない事実です」

週刊新潮 2022年7月7日号掲載

特集「そこに『良識』はあるんか? お笑い参院選の俗物図鑑」より

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