自民ものまねタレントに「900万円踏み倒し」の過去 法廷で偽証を求められた知人が告発

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 凪(なぎ)ムードの参院選で、数少ない激戦地となっているのが長野である。ここに自民党から出馬している、ものまねタレントの松山三四六(さんしろう)(51)。選挙前には数年前の不倫疑惑報道も出たが、今度のスキャンダルは、900万円踏み倒しの過去……。

 松山三四六といっても、聞き覚えのある向きは決して多くないだろうが、長野では知らぬ人はいないといわれるほどだとか。

 都内出身だが、長野のラジオ局でレギュラーを持ったことをきっかけに、地元テレビで情報番組のMCなどを務め、人気タレントに。

 他方、迎え撃つ立憲民主党の現職・杉尾秀哉議員も、TBSでキャスターを務めた著名人。「どちらが勝ってもおかしくない」(政治部デスク)闘いが繰り広げられている。

 この松山について、

「地元でまだ知られていないトラブルがあるんです」

 と明かすのは、かつて松山と親交のあった、長野出身の男性だ。

「10年ほど前に自宅を建築した際、設備業者に代金を支払わず、訴えられて負けているんです。彼はその過程で私に偽証までさせているんですからね」

 事の経緯はこうだ。

 2010年、松山は地元の江戸川区に自宅を新築した。その際、空調や電気などの機器購入を長野市内の「N」という業者に頼んだという。

「私は当時、大手の設備会社に勤めておりまして」

 と続けるのは男性氏。

「その関係で、取引先だったN社を三四六さんに紹介したんです。そうすれば私も仕事に携われると思いまして。N社を通して部品を仕入れ、実際の工事は私が職人を集めて行いました」

 工事は進み、自宅は完成。問題はここから、だ。

「N社から請求された金を三四六さんが支払わなかったんです。金額は1400万円ほどでしたが、最初に約500万円支払った後は、請求に応じなくなった。弁護士を立ててもなお拒否したため、N社はついに、長野地裁に三四六さんを相手取って提訴したんです」

 これが11年のことである。

 男性が続ける。

「すると三四六さんから“法廷で証言をお願いしたい”という連絡が入った。打ち合わせの席に行ってみると、“請求はあったが、それはあくまで着工時の見積もりであり、実際の支払額は完了した時に確定するはず”“それがないままに請求されても不当である”と主張することに決めた、と」

 男性は無理筋な主張だな、と思ったそうだが、

「それに沿った内容の証言をしてくれ、と言われて。結局、三四六さんサイドの言うままに“金額に合意はしていません”とうその証言をしてしまったんです。まずいな、とは思いましたが、仲も良かったし、断れる雰囲気でもなかった。彼のお父さんからは“何かあったら面倒を見るから”とも言われていましたし……」

 法廷での虚偽証言は、刑法の「偽証罪」にあたる可能性もある。それを唆(そそのか)したのが事実だとすれば、見識を疑う出来事だ。

「裁判は結局、三四六さんの敗訴に終わりました。彼は控訴し、そこでも証言を頼まれましたが、さすがに私は断った。会社も辞めることになり、三四六さんとはそれっきりです」(同)

 判決文は長野地裁に残っている。それを見ると、〈被告の主張は理由がない〉とバッサリ退けられ、未払いの約900万円の請求がほぼ満額、認められる完敗であった。その後、高裁、最高裁まで進んだが、13年に地裁判決が確定している。

“終わった話じゃん”

 踏み倒しも不埒だし、偽証の唆しがあったとしたらより不届き千万だが、当人はどう答えるか。遊説中の松山に質すと、

「何、それを記事にしたいの!」

 とさっきまでの笑顔が一変、声を荒らげて、

「もう終わった話じゃん。いろいろあるから何も言い訳はしないけど、詐欺をしたわけじゃないですよ。私自身も不徳の致すところだと思ってますけど……」

 偽証の唆しについては、

「してない、してない」

 そう言いながら、逃げるように車に乗り込んでいった。

「当時を思い出すと、彼が国会議員になっていいんですか、と本気で思いますね」(先の男性)

 県民の「審判」はいかに。

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