1億8千万円豪華トラックにギャルコンパニオン 最新型トラックショーをリポート

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「快適かつ環境に優しい」

 5月半ば、パシフィコ横浜で開かれた大型車の見本市「ジャパントラックショー2022」。そこに並んだのは最新型のトラックをはじめとする大型車の数々。

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 トラックというと無骨で男臭いイメージを持つ方が多いかもしれない。また、極彩色のペイントに派手なイルミネーションのデコトラを連想する方もいることだろう。

 が、実は最近のトラックのトレンドは「快適かつ環境にやさしい」モデルなのだという。

 近年の「脱炭素化」の潮流のなか、大手メーカーの「いすゞ自動車」は車両の電動化を狙ったEVトラック、そして、環境負荷の少ない液化天然ガス車を展示していた。

 EVは軽油やガソリンで動く内燃機関に比べて、蓄電池がどうしても重くなってしまうし、充電に時間がかかるのもネックだが、それらの課題を乗りこえようという試みである。

 そのほか、荷台がそのままお店になるというコンセプトの軽トラ、走行距離100万キロ(地球25周分)のリビルト(再生)エンジン、低価格を売りにする中国のタイヤメーカーの商品などの珍しい展示も。

1億8千万円のベンツ製トラックも

 ふつうの自動車ショーなら、新しいデザインのボディーやフル装備の運転席も見どころのひとつ。それにコンパニオンのみを目当てとするカメラ小僧が会場をウロチョロしているものだが、ここはビジネス目的のスーツ姿が多い。

 展示車も「仕事」用なので、居住性やコスト重視。たとえば、長時間ハンドルを握るドライバーにとって大事な仮眠スペース。車を停めてからすぐに深い眠りに入れるように、運転席の後ろにベッドが取り付けられているものが多い。

 会場でとりわけ目立ったのは、メルセデス・ベンツ製トラックの黄色い改造車。キャンピングカーの大型版で「モーターホーム」と呼ばれる。この「移動式の一戸建て」にはダブルベッド、リビングルームなど、普通の家と遜色ない居住空間も備わっている。価格は1億8千万円と、都心の最高級一戸建て並みだが、日本全国を快適に移動生活できると考えれば安いものなのかもしれない。

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