ハードな風俗店勤務で“クビ”になった「女性税務署員」と持続化給付金詐欺で逮捕された「男性税務署職員」を結ぶ「国税」の点と線

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逮捕案件が相次いだ

 今年上半期を振り返ってみると、これまでさほど見られなかった、国税職員の不祥事が続けて報じられたと言えるだろう。2月に東京国税局の都内税務署勤務の女性職員(27)が“ハード”な風俗店でバイトをしていたことが明らかになった。一方で、5月には新型コロナウイルス対策の持続化給付金の不正受給に関与したとして、虚偽申請の指南役だった現役の国税職員が詐欺容疑で逮捕・起訴されている。一見関係なさそうな2つの出来事だが、興味深いことに両者には風俗店を基点に繋がりがあったという指摘もある。

 まずはざっと風俗バイトが露見した経緯を振り返っておこう。

「その女性職員は2020年10月から22年1月までの間に、平日夜や病気での休暇を取ったことにして都内の風俗店など3店舗で計150日間働き、およそ125万円の収入を得ていました。入れあげ、“担当”となっているホストがいて、そのためにカネが必要だったようです」

 と社会部デスク。このところ国は民間には副業を推奨しているが、公務員は話が別。ましてや税務調査などを行う国税に勤務する職員ともなれば、この種のアルバイトが認められるはずもない。

「風俗バイトの実態をつかんだ上司から警告を受けていたものの辞められず、結果的に停職処分となり、依願退職を選びました。もともとこの“闇営業”自体、職場でそれほど隠していなかったようで、バレるのは時間の問題だったとか。ホストクラブでは“国税に勤務している”と話していたようです」(同)

 さて、この女性職員と持続化給付金詐欺で逮捕された職員とがどうつながるのか?

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