夏の世界陸上、男子リレーは絶望的? 「伝統芸のバトンパス技術を教えられる選手がいない」

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 陸上の世界大会でメダル争いを繰り広げ、どの種目にもまして日本人を熱狂させてきた“リレー侍”こと男子4×100メートルリレー代表の命脈が断たれそうだ。

 7月に米国オレゴン州で開催される世界選手権の代表選考を兼ねた日本選手権が行われ、リレー侍がそろって低調に終わったのである。

 列島が落胆したあのバトンミスは思い出したくないが、東京五輪決勝メンバーの今大会100メートルの成績を紹介すると、1走だった多田修平(26)は予選落ち、2走の山縣亮太(30)は故障で欠場、3走の桐生祥秀(26)は6位、アンカーの小池祐貴(27)は4位に終わった。

 代わって代表入りしそうなのは、100メートルで優勝を果たしたサニブラウン・ハキーム(23)、2位の坂井隆一郎(24)、3位の柳田大輝(18)、そして200メートルを制した上山紘輝(23)。そこにサブメンバーとして100メートル4位で200メートル2位の小池が加わりそうだ。

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