区長選の応援そっちのけで自己アピールの辻元清美 候補より目立ってしまう政治家たち

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「すげえ、生の百合子じゃん!」

 目立ちたがり屋がいる一方、嫌な視線を集めてしまう悲劇もある。日本維新の会の参院選候補、海老沢由紀氏(48)の応援演説をしていた猪瀬直樹氏(75)は、彼女の体に触れている動画がネットで拡散、セクハラではないかと非難が殺到した。後日、引き続き一緒に街頭演説を行っていた二人は、その一件を意識しているのか、少しよそよそしくも映る。

 最後に、目立ちたがりという点では卓越した能力とキャリアを誇る人物についても触れておこう。

「すげえ、生の百合子じゃん!」

 夕刻の新宿駅西口で、行き交う若者が思わず写真を撮る人物は、小池百合子都知事(69)である。東京選挙区から出馬する元秘書・荒木千陽(ちはる)候補(40)の応援にやってきたのだが、群衆の目は小池氏にばかり向けられていた。どうしても小池氏が主役に見えてしまうのだ。

 注目を集めない応援団は困るが、注目が集中しすぎる応援団も困る。ネットで名前が拡散されるのは喜ばしいけれども、不本意な動画が拡散されるのは困る。

 候補者たちの悩みもさまざまである。

撮影・西村純、本田武士、福田正紀

週刊新潮 2022年6月30日号掲載

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