審判に4回蹴りを入れたロッテ監督……ファンの記憶に残る“熱すぎる退場劇”

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監督史上最多の「退場歴」

 今季も5月14日にロッテ・井口資仁監督がストライク判定に抗議し、暴言で退場を宣告されたが、過去にも多くの監督が退場処分を受けている。そのなかで、ファンの記憶に残る、指揮官たちの“熱い退場劇”を振り返ってみたい。【久保田龍雄/ライター】

 監督史上最多の通算12回の退場記録を持つのが、広島、楽天で計5年間監督を務めたマーティ・ブラウンである。テレビの珍プレー番組などでもおなじみの退場劇が起きたのは、広島時代の2006年5月7日の中日戦だった。

 0対0の3回1死一塁、荒木雅博の遊ゴロが併殺崩れで一塁セーフとなった直後、判定に納得できず、暴言を口にしたマイク・ロマノが退場を宣告された。

 すると、ブラウン監督がベンチを飛び出し、「ロマノは文句は言ったが、マウンドに戻ろうとしていたから、退場はおかしいだろう」と審判団に処分の不当を訴えた。

スタンドの声援に応えながら颯爽と退場

 だが、聞き入れてもらえないと見るや、突然目の前の一塁ベースを引っこ抜くと、ライト方面に「えいや!」とばかりに放り投げ、ロマノに続いて退場となった。

「抗議は冷静で紳士的だった。ベースを投げてさえいなければ、退場処分になっていない」(責任審判の鷲谷亘二塁塁審)

 退場を告げられたブラウン監督は、審判団に深々と頭を下げると、スタンドの声援に帽子を高々と掲げるカーテンコールで応え、颯爽とグラウンドを去った。

 インディアンス3A・バファロー監督時代には3年間で22回の退場歴を持つ猛者も、NPBではこの日が初退場。「外国人監督の退場は1982年の南海・ブレイザー監督以来の珍事」と報じられた。

 その後も、ブラウン監督は、本塁ベースに砂をかけて隠したり、二塁ベースを引っこ抜こうとする(固定されていたために未遂に終わる)などの珍パフォーマンスを連発し、あっという間に“退場王”(選手も含めた歴代トップはタフィ・ローズの14回)になったのは、ご存じのとおりだ。

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