【独自】自衛隊の20代隊員が後輩に「大麻」強要か 内部の捜査で発覚

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「現在、警務隊が捜査中」

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、我が国でも国防の重要性を増すばかり。そうしたなか、陸上自衛隊の20代前半の隊員が大麻の使用を巡って捜査を受けていることが分かった。さらに、後輩の隊員に対しても大麻を強要した疑いがあるという。

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 さる自衛隊関係者が明かす。

「実はいま、陸上自衛隊の北熊本駐屯地で20代前半の隊員が大麻を使用していたことが発覚し、警務隊による捜査が進められているのです。警務隊はその隊員を24時間態勢で監視している。部屋からは大麻の吸い殻や吸引器具も発見され、警務隊の取り調べに対して本人が自供を始めたようです。また、10代の後輩隊員に大麻の使用を強要していた可能性も浮上している。複数人が絡む薬物事案となれば大ごとなので、警務隊は慎重に捜査に当たっています」

 こうした点について北熊本駐屯地に問い合わせたところ、以下の回答が寄せられた。

「現在、警務隊が捜査中であり、捜査に関する事項については回答できません」

 捜査対象となった隊員の処分については、

「事実関係にもとづき、厳正に処分して参ります。現在、事実関係を確認中であり、具体的な回答は差し控えさせていただきます」

 当然ながら、自衛官が大麻問題で捜査を受けていること自体、大問題に違いない。だが、自衛隊関係者が頭を抱えているのは、この一件が極めて稀なトラブルとは言えないからだ。

頻発する大麻事案

 ここ最近、自衛隊では大麻を巡る不祥事が頻発している。そこで、今年3月以降に報道された案件だけに限定して取り上げてみよう。

【3月14日】宮城県警塩釜署は、陸上自衛隊多賀城駐屯地所属の陸士長(24)と、3等陸曹(24)を大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕。コンビニの駐車場でリュックサックやトートバッグに少量の乾燥大麻を所持していた疑いが持たれる。

【3月25日】陸上自衛隊弘前駐屯地は、大麻を使用したとして25歳と27歳の3等陸曹を含む、第39普通科連隊の隊員4人を懲戒免職にした。駐屯地内の寮などで大麻を使用した疑いが持たれる。

【3月28日】陸上自衛隊第7師団は、大麻を使用したとして第7特科連隊の陸士長(24)を懲戒免職処分にしたことを発表。東千歳駐屯地などで常習的に大麻を使用し、隊内の無作為抽出の尿検査で陽性反応が出たという。

【4月19日】陸上自衛隊朝霞駐屯地は、東部方面後方支援隊に所属する陸士長(20)を懲戒免職処分にしたと発表。駐屯地内などで複数回使用したとされる。

【5月9日】陸上自衛隊別府駐屯地は、自宅で大麻を使用したとして、第41普通科連隊の3等陸曹(24)を懲戒免職処分にしたと発表。すでに大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されている。

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