二階元幹事長の世襲問題はどうなる? 長男、三男は“犬猿の仲”で「刃傷沙汰に発展するのでは」との声も

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血を分けた兄弟と思えぬほど険悪

 だが、地元の関係者はこれらの臆測をバッサリ。

「世耕氏の地元は3区に含まれる新宮市ですから、彼が1区から出ることはないでしょう。それに、世耕氏は知事選出馬の報告に来た岸本氏を慰留し、国民民主を離党して自身が所属する自民党安倍派に移籍することを提案してみせたとか。1区を狙っているなら説得なんてしないでしょう」

 ご子息の件も、

「出馬するとすれば公設秘書を務める三男の信康氏でしょうが、地元事務所の所長である長男の俊樹氏はこれに猛反対。両者の仲は血を分けた兄弟と思えぬほど険悪で、今年1月にあった地元首長の葬儀でも二人は離れたところに立って目も合わせようとしなかった。ここで無理に三男を出馬させれば刃傷沙汰に発展するのではないかと、みんなが心配している」(同)

 結局、和歌山1区の補選で漁夫の利を得そうなのは落選中の御仁だという。

「1区で岸本氏に敗れ続けた二階派の門博文前衆院議員ですよ。今月5日には石破茂氏を招いて決起集会を開く予定ですが、二階氏の了解無しにこんな会は開けない。二階氏はかねて“議場で斃(たお)れるのが本望”と言ってきましたが、後継者問題にケリをつけぬまま逝ってしまうつもりでは、と周囲も半ば呆れ気味です」(同)

週刊新潮 2022年6月9日号掲載

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