被害総額は3千万円超? 明石家さんまの兄弟子を詐欺事件で逮捕

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“宮迫と違い、健全な闇営業や”

 高橋容疑者曰く、

「細川たかしのディナーショーが沖縄であるんやけど、軍資金が足りない。150万円、協力してもらえんか。それに(政治家の)野中広務さんに可愛がられていたから、京都の大企業のイベントはほぼ自分が任せてもらっている」

 そこで被害男性は、

「さんまさんの兄弟子ですし、信用してしまいました。すると翌日にはまた別件で80万円貸してくれ、と依頼された。“ワコールの会社の慰労会があって、西川のりおに行ってもらうことになったから”と話していました」

 その後も無心は続いた。

「1年以上にわたり、50回ほどお金を貸しました。ほとんどが企業慰労会でイベントを行うから、と、西川きよし、村上ショージや若手芸人を派遣すると言っていた。“宮迫と違い、健全な闇営業や”と。当初は返済があったんですけど、滞るようになって、結果的に約900万円が返ってきませんでした」

“金のやりとりはタブーや”

 吹聴したイベントが開かれた形跡はなく、昨年2月に愛知県警豊田警察署に被害届を提出し、今回、御用となったというワケ。

「かつて“さんまはわしに頭が上がらん”と言っていたので、問い詰めた際に“さんまさんに立て替えてもらいましょう”と伝えると、“芸人同士、金のやりとりはタブーや”と言い逃れていました。他にも20人以上の被害者がいて、被害総額は3千万円にも上るそうです」

 いくら“腐れ縁”だったとしても、金の切れ目は縁の切れ目。“健全”とはほど遠い詐欺師だった。

週刊新潮 2022年6月2日号掲載

ワイド特集「シン・人間喜劇」より

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