「永野芽郁」「有村架純」「杏」… 専門家が選ぶ「夏ドラマ」注目作は?

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 外を歩けば汗ばむ陽気に。夏到来もいよいよ、である。それに伴い、視聴率獲得に躍起のテレビ局のバトルも本番を迎える。出そろってきた各局の「夏ドラマ」の顔ぶれを眺めると、なかなか“熱い”戦いが見られそうなのである。

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「新年で各局気合が入っている1月ドラマと並び、7月開始の夏ドラマは、面白いものが多いんですよ」

 と述べるのは、さる芸能ジャーナリストである。

「4月から始まる春ドラマは各局とも株主総会を控えているため、いかにも当たりそうな作りだったり、続編ものなど数字が見込めるドラマをそろえる傾向にあるんです。年間視聴率争いが大詰めを迎える10月期のものもそうですね。逆に、夏ドラマは冒険ができるし、コアなドラマファンに向けて凝った作りもできる」

 では現在、各局が続々発表している、今年の夏ドラマのラインナップはどうか。

「主演女優になかなかの“大物”がそろったことが特徴。このクールだけで、NHK『朝ドラ』のヒロイン経験者が三人もいるんです」

 三人とは、近年、引っ張りだこの永野芽郁(22)、この3月に日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したばかりの有村架純(29)、そして、杏(36)のことだ。

一皮むければ…

 それぞれについて、テレビドラマ研究家の古崎康成氏が分析する。

「私が最も注目しているのは、永野が主演する『ユニコーンに乗って』ですね」

 同作はTBS系で火曜22時から放送される。永野演じる主人公は、教育系スタートアップ企業の若き女性CEOという設定。そこに西島秀俊演じる中年サラリーマンが転職し、次第に距離が縮まる――というものだ。

「彼女は、昨年出演してヒットした『ハコヅメ』に見られるような初々しい演技が魅力。あのキャラクターで“犯人確保!”とか言うから面白いんですよね。今回も『バリバリ働くカッコイイ女性』役なので、同じようなギャップが楽しめるかもしれません」

 対して、有村が主演するのは、同じTBS系で金曜22時から放送される「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」。東大卒ながら4回司法試験に落ちたパラリーガルを演じる。同じ職場の高卒弁護士とコンビを組み、マチベンのもとに来る人々の悩みや問題を解決していくというストーリーだ。

「有村はこれまで真面目なイメージの役柄が多かった。今回はエリートながら落ちこぼれの役なので、ユーモラスな面を見せるなど一皮むけると、更なるステップアップにつながるでしょう」

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