なぜトラブルが尽きない? 「千葉真一」お墓に遺品、さらには肖像権をめぐって「仁義なき戦い」
肖像権の行方
そしていま、新たに関係者を悩ませる種となっているのが、千葉の肖像権と著作権の所在だ。
「一周忌の節目に放送各局で千葉さんの特集を組む話が出ているが、鈴木氏の会社と、真剣佑が取締役を務める千葉さんのマネジメント会社『エム&リーヴス』の双方が肖像権等を有していると主張し、許諾をどこに取ればいいのか分からず困っている」(民放キー局関係者)
鈴木氏に訊くと、
「弊社と千葉さんは生前、専属契約を結んでおり、千葉さんのすべての著作・肖像権を一任する代理契約を結んでいます。千葉さんが亡くなってからも弊社に放送局から使用確認の問い合わせが来ており、すでに使用料等も弊社に支払われています」
と話した。
終止符を打つキーマン
一方のマネジメント会社の代表も、
「昨年6月に千葉さんの旧マネジメント会社から事業を継承し、その際、千葉さんの肖像権や著作権に関する一切の権利も譲渡する旨の譲渡証明書を千葉さんとの間で交わしています。真剣佑が取締役に就いているのも、千葉さんの遺志を継ぎ、ゆくゆくは真剣佑が代表となるため。鈴木氏の主張に正当性はありません」
双方とも法廷で白黒つけることも辞さないと語り、歩み寄りの兆しは見えない。
「鈴木氏は樹里さんの代理人の立場で行動していて、マネジメント会社の代表は真剣佑との繋がりが深い。一連のゴタゴタで、千葉さんの周囲にいた関係者が“樹里側”と“真剣佑側”に分かれる形になってしまったこともトラブルが収まらない一因です」(前出・友人)
映画撮影のため昨夏からほとんど日本にいない状態が続く真剣佑だが、今夏には帰国予定という。その時、樹里と真剣佑が直接話し合う機会を持てば、騒動にも終止符が打たれる――。亡き千葉のために、子ども同士での決着を願う関係者は少なくない。
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