「日本ダービー」を的中した予想家「調教捜査官」が語る「ドウデュースは凱旋門も勝機あり」

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 5月29日(日)に行われた、競馬界最大の祭典・日本ダービー(5月東京競馬場芝2400メートル)。今年の3歳馬7522頭の頂点に立ったのは、3番人気、武豊騎手(53)騎乗のドウデュース号だった。となると気になるのはもちろん、「次」である――。

レジェンドジョッキーの快進撃

 久々に6万人もの観客が押し寄せ、コロナ禍以前の雰囲気が戻った東京競馬場。ゲートを出たドウデュース号は、皐月賞同様、後方待機策を取った。

 競馬記者が言う。

「第4コーナー通過の時点でまだ14番手でしたが、そこからの長い直線勝負でぐんぐん加速していき、ルメール騎手の2番人気イクイノックス号の猛追を退けました。昨年は、最後、横山武史騎手のエフフォーリアと、福永祐一騎手のシャフリヤールの一騎打ちで、ぎりぎりハナ差でシャフリヤールに軍配があがりましたが、今年はクビ差の勝利。各馬が死力を尽くした、素晴らしいレースでした」

 武豊騎手はこれで、前人未踏のダービー6勝目となり、さらに、最年長ダービージョッキーという新たな“称号”も加わった。レジェンドジョッキーの快進撃はとどまるところを知らない。となると気になるのは――。

厚き壁

「武騎手とドウデュース号コンビの『次』ですよね。同馬のオーナーの松島正昭氏は、武豊騎手の古くからの友人で、武豊に凱旋門賞を獲らせるのが馬主としての目標です。ドウデュース号もすでに登録済みで、“ダービーを勝てば凱旋門”というのは、松島氏自ら公言していましたから」

 無論、凱旋門賞といえば、毎年秋にフランスのロンシャン競馬場で行われる芝2400メートルのG1で、紛れもなく世界最高峰のビッグレース。これまでも名立たる日本馬が挑み続け、そして敗れ続けてきた、日本競馬界にとっての厚き壁でもある。あの日本史上最強馬・ディープインパクトですら、1着入線は叶わず(3着入線→のちに失格)、これまでの日本馬は、2着が最高(1999年のエルコンドルパサー号、2012年、13年連続のオルフェーブル号)となっている。

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