車いすを使用する「岸信夫防衛相」の本当の病状とは?

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“撮らないで”という要望

 5月26日の衆院予算委員会で、岸信夫防衛相のために専用の答弁席が設けられた。通常、答弁を求められる閣僚は、自席から発言を求めて答弁席まで歩いていくものなのだが、「岸氏の健康状態に配慮」した異例の対応だという。実際の病状とは?

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 岸氏は委員会における答弁の冒頭、「お認めいただき、委員長、理事に感謝申し上げる」と述べた。

「岸さんは足の状態が悪く、当初は1本だった杖が2本になり、最近は移動のためなどに車椅子を使っていました」

 と政治部デスク。

「単なる閣僚ではなく防衛相という立場から、病気に関する情報は普通以上にネガティブに捉えられがちです。これまで『弱っている部分は見せられない。だから、車椅子での移動シーンも撮らないでほしい』という本人サイドからの要望を、メディア側も受け入れてきました。しかし、『国会での対応が求められた際にどうするんだろう、さすがに隠しきれないよね』との声も上がっていたのです」(同)

 その問題はひとまず、専用の答弁席を用意するということで落ち着いたことになる。

表向きはケガをしたという風に説明

 その一方で、このデスクはこんな見方を口にする。

「岸さんはいま63歳。そのわりには、実兄である安倍晋三元首相(67歳)と比べても、かなり歳を重ねているような印象を受けますね。もちろん、ウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射など、担当する分野で連日のように問題が発生し、いずれもそう簡単に解決できない状況ですから、心労が重なっていたとしても不思議ではない。それにしても、足の問題でかなりのストレスを抱えているのではないか、と指摘する人は少なくありません」

 実際、病状はどうなのだろうか?

「表向きはケガをしたという風に説明しているのですが、かなり長引いているだけに、それだけではなさそうです。具体的には、股関節周辺の病気だと聞いています」(同)

 父の安倍晋太郎氏(1924~1991)は首相まであと一歩のところで膵がんでその道を断たれ、兄の晋三元首相も潰瘍性大腸炎で1度ならず2度までも首相の座を離れることになった。病気が人の人生を翻弄するのは何も安倍家だけに限ったことではないとはいえ、彼らファミリーと病気との因縁を感じさせるエピソードではある。

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